ハニー

解説

「スイーティー」に次ぐナンシー・キャロル嬢主演のミュージカル・ファースで、アリス・デュアー・ミラー女史とA・E・トーマス氏合作の喜劇を映画化したもの。「ダミー」「崩るる天地」のハーマン・J・マンキーウィッツ氏が脚色並びに台詞を執筆し、「ストリート・ガール」「うわさ」のウェズリー・ラッグルズ氏が監督、「サンダーボルト(1929)」「君恋し」のヘンリー・ジェラード氏が撮影した。助演者は「スイーティー」のスタンリー・スミス氏、「レヴュー結婚」のスキーツ・ギャラガー氏、「楽屋行進曲」のハリー・グリーン氏、パ社短編トーキー出演のブルース歌手リリアン・ロス嬢、舞台から来たジョビナ・ハウランド嬢、新進の名子役ミッチー・グリーン嬢及び「ダミー」のザス・ピッツ嬢、「スイーティー」のチャールズ・セロン氏等である。

1930年製作/アメリカ
原題:Honey

ストーリー

オリヴィアはヴァージニアの相当な農家に生れた娘だったが、父親が長患いで欧州へ出養生に行ったので家屋敷を他人に貸し、それから上る家賃を父親の許へ送金しようと考えた。幸いニューヨークのフォークナー夫人という金満家の未亡人が借り度いと申込んで来たので、早速貸すことに話がまとまった。ところが夫人は召使いは全部白人でなければならぬと云うので、執事から下働きに至るまで寄越して貰う手筈にしていたところ、やって来たのは女中1人で他の連中は手違いが出来て来られなくなったので、困り果てたオリヴィアは兄のチャールズを執事に仕立て、自分はコックとして働くことにし急場を繕った。やがて借り手のフォークナー夫人が令嬢コラとその婿の候補者バートン・クレーン及び夫人の宝石類の番人に傭ってある私立探偵のバーンスタインを引連れて乗込んで来た。ところが間もなくバートンはオリヴィアに恋し、チャールズはコラと恋仲になり、バーンスタイン迄が女中のメイムといい仲になってしまった。それを見届けたメイムの連れ子のドリスは1件5ドルづつの褒美を貰って彼等の情事を夫人に告げ口した。夫人はこれですっかり機嫌を損じ、バートンに云い附けてオリヴィアを解雇させ様としたが彼女は巧みに話頭を転じさせてしまったので、夫人はオリヴィアに明日はコラとバートンの婚約披露の晩餐会を開くから、その料理が巧く出来たら家に永く置いてやろうと云った。夫人の話でコラとバートンの婚約を知ったオリヴィアは悲観し、翌朝バートンが彼女に会いに台所へやって来た時に彼の不実を責め、彼の弁解をきこうとしなかった。ドリスはオリヴィアの手紙を盗み見して、彼女が此の邸の持主の娘だと云う事を知り、フォークナー夫人に此の事を知らせた。またコラがチャールズと結婚することを母親に宣言した。フォークナー夫人が途方にくれている間にバートンはオリヴィアの跡を追って行き結婚を申込んだ。

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