花婿は漫遊病

解説

「人生は四十二から」「風の接吻」に共演したチャールズ・ラグルズ、メアリー・ボーランドのチームが主演する喜劇で、俳優のルシエン・リツルフイールドとチャンドラー・スプレイグとが書き卸し、「あたいは町の人気者」のアーサー・コーバーが脚色にあたり、「珍芸騒動」「かぼちゃ大当たり」のノーマン・Z・マクロードが監督し、「かぼちゃ大当たり」のヘンリー・シャープが撮影した。助演は「浪費者」のジョージ・バービア、「女罠」のシドニー・ブラックマー、「襤褸と宝石」のゲイル・パトリック、「カレッジ・リズム」のロバート・マクウェード「人生は四十二から」のルシエン・リツルフイールド、「小公子」のヘレン・フリント等である。

1936年製作/アメリカ
原題:Early To Bed

ストーリー

チェスター・ビーティーは夢遊病患者で夜中に歩き回る癖があった。許婚のテッシイと20年も結婚しなかったのはそのためだった。しかし婚約20周年記念日にテッシイの墾望で2人はとうとう結婚することになった。チェスターは義眼商会の古参社員だった。彼は社長が人形会社の社長スタントンから注文を取った者に2週間の休暇をやると言ったのを聞き、無断で社を休み、テッシイ欺してオカウカプシイ湖の療養所に出かけた。スタントンはここの患者だったのである。チェスターはスタントンを探し回っている時、彼の打ったゴルフの玉に当たって傷つき、それがきっかけとなってついに義眼100万打の注文を取った。チェスターは夜中に夢遊病を起こし窓から庭へ歩き回った所、その夜デュヴァル夫人の宝石が盗まれ、しかも盗品の1つが彼のポケットから落ちた。探偵作家レックスが探偵となって患者の尋問が始まった。あいにくスタントンのスリッパを犬がくわえて来たので、彼にも嫌疑がかかった。彼ははだし療法をやっており、昨夜半庭に出たことは事実だった。テッシイはこれ幸いと嫌疑を彼に向け様としたので、スタントンは立腹して義眼の注文を取り消す。その夜チェスターはテッシイと紐で足をくくって寝たが、やはり夜中に夢遊病を起こした。この夜は殺人が行われていた。翌朝チェスターは紐に血がついているのに驚いた。テッシイは彼の罪だと思い、紐を有り合わせたスタントンの封筒に入れ見知らぬ土地に送ろうとしたが、運悪く封筒はレックスの手に渡り、またもスタントンに濃厚な嫌疑がかけられた。チェスターは無実の彼が罪になるのを恐れ、自分が夢遊病であり、多分殺人も自分でやったのだろうと説明してスタントンの濡れ衣を晴らした。するとその夜もチェスターは夢遊病を起こしたが、中で正気に帰り図らずも宝石並びに殺人の犯人を捕らえた。これで晴天白日となったチェスターはスタントンに見込まれ、彼の人形会社の支配人となり、改めてテッシイと新婚旅行に出かけたのである。

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