花の合唱(コーラス)

劇場公開日:

解説

「夢のひととき」のジョー・パスタナックが1942年に製作したミュージカル・コメディ。「未完成交響楽」のウォルター・ライシュが「海を渡る唄」のレオ・タウンゼンドと協力したオリジナル・シナリオを「大編隊」のフランク・ボーゼージが監督、撮影は「アダム氏とマダム」のジョージ・フォルシー、音楽は「潜行者」のフランツ・ワックスマンが担当している。「下町天国」のキャスリン・グレースン、「暴力行為」のヴァン・ヘフリン、「美しき生涯」のマーシャ・ハントをめぐって、セシリア・パーカー、ペギー・モーガン、ダイアナ・ルイス、S・Z・サコールらが共演する。

1942年製作/アメリカ
原題:Seven Sweethearts
配給:セントラル
劇場公開日:1951年3月13日

ストーリー

ニューヨークの新聞記者ヘンリー・タッガート(ヴァン・ヘフリン)はチューリップ祭りの記事取りに、ミシガン湖畔のオランダ村を訪ねた。彼の招かれた宿屋では、主人のヴァン・マースター老(S・Z・サカール)が七人の美しい娘達をもっていたが、彼女達は長女のレジナ(マーシャ・ハント)を除いて皆男名前がついていた。レジナは老人の秘蔵娘で、ブロードウェイの舞台に立つことを生涯の念願にしている女優狂、ヘンリーが友人に興業主を持っていると聞き、彼女を恋する音楽家のランドール(カール・エスモンド)を振ってひたすらヘンリーに接近しはじめた。各々恋人を持つ妹娘達は、姉さえ片付けば次は自分の番だとこのロマンスに大喜びだが、実はヘンリーが想いを寄せたのは歌のうまい末娘のビリー(キャスリン・グレースン)であった。2人はチューリップ畑で恋を囁き、ヘンリーは、老人の承諾を得ようとすると、彼は早のみこみでヘンリーの相手はレジナだと誤解してしまった。ビリーはその父を捨てるに忍びず、駆落ちを迫るヘンリーをひとり淋しくニューヨークへ送り帰した。仕事に戻ったヘンリーはある日レジナの電話を受けた。彼女は女優志望を捨てきれずニューヨークへ出て来たのだった。この娘の出奔は父親の目を開かせた。彼はすべてを娘達の思い通りにさせようと、七人の娘の恋愛や行動をすべて許すことにした。数日後、オランダ村の教会では、ヘンリーとビリーを始めとする七組の結婚式が華やかにあげられたのであった。

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