熱沙の男

解説

「ミックスの再起」に次ぐトム・ミックス主演映画。ジャック・カニンガムが書き卸した脚本にアル・マーティンが台詞を付し、「勇敢白銀王」「青春の夢(1929)」のアルバート・S・ロージェルがメガフォンをとったもので「母性」のロイス・ウィルソン、「戦う商隊」のフレッド・コーラー、ッフォレスト・スタンレー、ウィラード・ロバートソン等が助演する。キャメラ担当は「野蛮な紳士」のダニエル・B・クラーク。

1932年製作/アメリカ
原題:the Rider of Death Valley

ストーリー

牧童頭のトム・リグビイは砂漠に金鉱を掘り当てたビル・ジョイスを付け狙う二人の悪漢あることを知っていた。一人はラリアという医者であり、もう一人はならず者のルウ・グラントだった。ビルはこの吉報を東部に住む妹のヘレンに知らせた。だが、そのヘレンが到着する以前のある晩、彼は何者かのために狙撃され瀕死の手痛を追わされた。ビルは苦しむ息子の下からラリア医師に仕事を託し、金鉱の所在を示す地図を渡しながら、娘ベティーのことを頼んで死んでいった。ラリアはルワと顔見合わせて喜んだ。物陰で一部始終を見ていたトムは矢庭に踊り出てその地図を三つに引き裂き一片を所有した。間もなくヘレンがやってきたが事情を知らぬ彼女はラリアに騙かされてトムを疑い深い目で見た。一同は打ち揃って問題の金鉱をさがしに砂漠へ出かけた。ところが途上彼らが争っているとき食料品を積んだ馬の馬車が突然走り去ったため一行は灼熱の砂漠中に取り残されてしまった。ルウが第一の落伍者だった。一行は彼を沙上に置いて前進した。水に喝したラリアは無謀にもダイナマイトを使って岩を粉砕し地下に水を求めようとした。何も知らぬヘレンは機知に地下づいて行った。この時、急報により来着した救護隊と共にトムは彼女の危険を知って彼女を救った。ラリアは逃げ遅れて惨死した。やがて金鉱も発見され、ヘレンの誤解もとけ、彼女はトムに愛情を感じたのである。

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