人気娘大当たり

解説

ファニー・キルバーン女史作の小説を映画化したもので、「刺激を追う女」と同じくモーリス・キヤンベル氏が監督し、台本もキヤンベル氏自らバーシ・ヒース氏とともに執筆した。主演者は「珍雄凱旋」「陽気なパリっ子」等出演のパッシー・ルス・ミラー嬢と「戦艦くろかね号」「法に追われて」等出演のジョニー・ウォーカー氏で、アラン・ヘール氏、シャノン・デイ嬢、フランセス・レモンド嬢、ウィルフレッド・ルーカス氏等が助演している。

1924年製作/アメリカ
原題:Girls Men Forget

ストーリー

若くて美しくって利口なキティー・シェインはバーズボーロの町で催されるあらゆる社交的な集会や宴会には無くてはならぬ女だった。宴会は彼女の出席あって始めて活気を呈し賑やかになり愉快になった。彼女はしかし自分が歌ったりピアノを弾いたりダンスをしたりしていても青年たちは彼女を真面目な気持ちでは相手にしないことを悟った。彼女より年若な娘たちが大抵婚約したり結婚したりしているのに彼女は未だ誰からも求婚されなかった。彼女はそれが不満だった。がある日のことジミー・メイソンという友人がキティーを自動車遠乗りに誘った。そして田舎へ出てからジミーは彼女を抱擁しようと試みた。その挙動には何等処女に対する尊敬の念が無かった。そして侮辱を感じたキティーが肘鉄砲を食わした時男は却って不思議がった。キティーは始めて何故に自分が求婚されないかが解った。彼女は故郷の町を去って他町の親戚の家へ赴いた。そしてその処では内気な慎み深い娘らしく振る舞った。するとその町の内気な青年ラッセル・ポールドウインが彼女に恋をした。キティーもラッセルを好ましく思った。そして彼に求婚された時彼女は喜んで承諾した。ラッセルの母も息子の婚約を心から喜び、婚約披露宴を催すことになった。しかし宴会は沈み勝ちで惨めな失敗に終わりそうだった。ラッセルの母親は恥ずかしく口惜しかった。その老いの眼に早や涙さえ浮かべているのを見たキティーは慎み深い振る舞いを棄てて、真っ先にはしゃぎ出し宴会を愉快にした。彼女の音頭取りで来会者は皆踊り笑い興じた。そして宴会は午前1時までも続いた。キティーはこの振る舞いがラッセルの居に逆らうことを覚悟していた。彼女はただ彼の老母に恥を掻かせるのい忍びなかったのだった。その心はしかし正しい男子たるラッセルの心に通じた。彼は許嫁の今宵の振る舞いを褒め、優しい愛の言葉を囁いた。

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