奈落の底

解説

パーカー・リード氏製作昨年12月セルズニック社発売の新映画で、「荒れ狂う猛将」「女を征服する力」等と同様素晴らしい人情活劇である。主役はトム・ムーア氏相手役ユ社で永らくお馴染みであったエディス・ロバーツ嬢。その他「黙示録の4騎士」のジョーゼフ・スウィッカー氏やジェームズ・バーロウズ氏等老巧な所が助演している。アーヴィン・Ｖ・ウィラット氏が監督したもの、原作者フランク・Ｌ・パッカード氏は「ミラクルマン(1919)」の原作者として皆様御存じの筈。

1922年製作／アメリカ
原題：Pawned

ストーリー

ジョン・ブルースは必要の金の為に或る賭博者達の連盟から会員の中に会則を破る様な者のない様に監視すべき役目を引き受ける約束した。そしてその役目を勤める中にクレイアーという娘と知り合いになった。彼がその後1人の男に負傷させて己の命も危なくなった時、彼女はその男と結婚する約束をまでしてブルースの命を救った。彼女の婚約を得た男は飽くまでその婚約を実行する様に彼女の仮りの父たるポールの命を脅迫して迄それを急いだ。いよいよ結婚の夜突如彼女の真の父が現れてその過去の罪を償うべく娘の為にその男を奪い己も共に1つの自動車に乗って命を終わるべき大危険を求めて・・・・。クレイアーは恋するブレースの腕に。