七日間の休暇

解説

「ヴァージニアン(1929)」と同じくゲイリー・クーパー氏が主役を勤める映画で、ジェームズ・M・バリー原作の舞台劇「勲章を見せる老婦人」に基いて「愛欲の轍」「狼の唄」のジョン・ファーロウ氏がダン・トザロー氏と共同して脚色し、「ロマンスの河」「レビューのパリっ子」のリチャード・ウォーレス氏が監督し、「恋の素顔」「レビューのパリっ子」のチャールズ・ラング氏が撮影したもの。助演者は「新人の天地輝く」のベリル・マーサー嬢を始め、「愛欲の轍」のアーサー・ホイト氏、デイジー・ベルモア嬢、ノラ・セシル嬢等。

1930年製作/アメリカ
原題:Seven Days Leave

ストーリー

蘇蘭土生れのサラア・アン・ダウイーは良人に死別して誰一人身寄りもなくロンドンで掃除婦として心細い月日を送っていた。欧州大戦には英国婦人で息子を戦場に送らぬ者とては無かった。彼女の友達の2人の雑役婦や飲んだくれ婆さえも祖国の為に犠牲を捧げているといって自慢するのでサラアは口惜しくてたまらなかった。或日有名な黒時計連隊中に彼女と同姓の兵士がいることを新聞で知ったサラアは、其の兵士は自分の息子だと云い觸らして友達に誇った。問題の兵士ケンネス・ダウイーは或時軽傷して休暇を得てロンドンに来て、其督教青年会の雑役夫からケンネスの母に遭ったという話を聞いた。彼の母は数年前死んだので不審に思ってサラアの許を訪れ詰問した。サラアは事情を話して休暇を彼女の家で過して呉れと願った。ケンネスは承知し、サラアを立派な料理店に連れてやったりした。或日ケンネスは街上で英国水兵達に黒時計連隊の服装が滑稽だといって散々にからかわれて喧嘩したことがあった。其夜ケンネスは軍隊を罵倒し軍人を廢めると言い出した。サラアはそれを諫めて義務を尽すように忠告した。ケンネスは彼女の愛国心に感動して別れる時に本当にお母さんになってくれと頼むのだった。ケンネスは其後フランダースの戦場で獨逸軍の機関銃隊を攻撃する命を受け、遂にそのまま帰って来なかった。ケンネスに與えらるべき殊勲の勲章がその後サラアの許に届けられた。

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