懐しの谿

解説

[最後の一人迄(1923)」「荒野の放浪者」等と同じくゼーン・グレイの書いた小説で、これをドリス・シュローダーとエドフリッド・A・ビンガムが脚色し、「無法者の掟」「アンナの昇天」等と同じくヴィクター・フレミングが監督したもので、主役は「最後の一人迄(1923)」「椰子の葉蔭」等出演のリチャード・ディックス、「返り咲く花」等出演のロイス・ウィルソンで、「荒野の放浪者」のマージョリー・ドウ、「一時間六十仙」のリカルド・コルテス等が共演する。例によっての活劇である。

1923年製作/アメリカ
原題:The Call of the Canyon

ストーリー

世界戦争から凱旋して来たグレン・キルボーンはニューヨークで許婚のカーリーが陽気な日を送っているのに憤慨して、昔受けた傷がもとで痛く健康を害してアリゾナへ来る。カーリーは彼の跡を追って来たが、あまりの粗野な生活に驚いてニューヨークへ帰ったが、彼女はグレンの旧友を病院に見舞って彼に対する愛の甦るのを覚え再びアリゾナへ来た。その時はグレンはフローという乙女とちょうど結婚しようとするところであったが、フローはグレンが今もなおカーリーを愛している事を知って潔くグレンをカーリーに譲った。かねてフローを想っていたリー・スタントンは彼女を待ち受けていた。かくして幸福な2組の夫婦ができる。

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