デュバリイは貴婦人

劇場公開日:

解説

ブロードウェイでヒットした同名のミュージカルを、音楽映画専門のアーサア・フリイド「踊る海賊(1948)」が製作映画化したもので、レッド・スケルトンの出世作として知られる。原作はB・G・デシルヴァとハーバアト・フィールズ「アニーよ銃をとれ」、これを「泣き笑い人生」のアーヴィング・ブレッチャアが映画様に脚色、「テレヴィジョンの王様」のロイ・デル・ルースが監督に当った。音楽は原舞台そのままコール・ポーターの作詞作曲を中心にしている。撮影は「風車の秘密」のカール・フロイント、ダンス監督は「イースター・パレード」の監督チャールズ・ウォルタアズが担当する。「運ちゃん武勇伝」のスケルトン以下「腰抜け顔役」のルシル・ボール、「踊る大紐育」のジーン・ケリー、「マルクス兄弟 デパート騒動」のヴァジニア・オヴライエン、「幽霊は臆病者」のラグス・ラグランドらのほか、トミイ・ドーシイがそのバンドを率いて出演する。

1943年製作/アメリカ
原題:Du Barry Was a Lady
配給:セントラル
劇場公開日:1951年10月9日

ストーリー

ナイト・クラブ「プチィット」の花形メイ・デリイ(ルシル・ボール)は、同僚の2枚目歌手アレック(ジーン・ケリー)と、クロークのルイ(レッド・スケルトン)から想いを寄せられていた。彼女はアレックの愛を感じながらも、夫となる男は百万長者でなければならぬと、彼の申し込みをはねつけていたが、ある日ルイが富クジに当って彼女に申し込んだことから、愛もなく彼の金と結婚することを承諾した。驚いたアレックは2人の仲を割こうとしたが、それを止めるため彼に一服盛ろうとルイは逆に眠り薬をのまされてしまい――そしてルイは夢の中でルイ15世になっている自分を発見した。彼は寵姫デュバリイを別荘に訪ねると、これがメイで、王に接吻を許さない。そこへ現れた革命党の指導者ブラック・アロウ(実はアレック)は王を脅かして逃亡した。その夜党の隠れ家に彼を訪れたデュバリイはすっかり彼に惚れ込んでしまったが、群衆と衛兵の間に激戦が起こり、ブラック・アロウはついに捕らえられた。翌日彼の死刑が執行されることになり、デュバリイは王に助命を乞うて、王も仕方なくこれを許したが、総理大臣がそれはならぬと王に白刄をつきつけた時――ルイはやっと目が覚めた。この夢で、愛は金で買えぬことを悟ったルイは、メイをアレックにゆずろうと1万ドルを引き出ものに出しかけたが、たちまち税務署にふんだくられ、そしてまた元の無一文に帰った彼らは、すべてまことの愛に生きるのであった。

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