富に群る者

解説

ドン・バーンの小説をマーシャル・ニーランとフランク・アーソンが脚色し、ニーランが自ら監督の任に当たった。氏のゴールドウィンにおける第1回作品である。主役は「誰が罪ぞ」「母よ恋し」等出演のクレア・ウィンザー、「信号塔」「最後の一塁」等出演のロックリフ・フェローズ、「風雲のゼンダ城」「扉の後」等出演のホバート・ボスウォース、「売られ行く魂」「家宝の一言」等出演のエリナー・ボードマン等で、その他前記のごとき多数の人気俳優たちが出演している。労働問題を主題とした映画である。

1922年製作/アメリカ
原題:The Stranger's Banquet

ストーリー

独力で富を築き上げたシェーン・ケオグは、死ぬ少し前に自分の経営している大造船工場を職工ぐるみ娘のデリスに譲った。彼女の弟ジョンは意志の弱い男で、ジャンという性悪女と結婚して、彼女の仲間の怠け者連中を引っ張り込んでは、遊情に日を送っていた。デリスはトレヴェリアンという乱暴者が工場の職工達を扇動して、色々の要求を提出するのに悩まされていた。彼女もできるだけはこれに応じていたが、彼女の友達や工場の支配人アンガス・キャムベルまでも彼女を見捨てて去ってしまった。遂にデリスはトレヴェリアンの要求を拒絶したのでストライキが起った。事件急なりと見て、アンガスは彼女の力になろうと駆け付けて来た。2人はアンガスを訪ねて談判している際、トレヴェリアンの仲間の放った弾丸がトレヴェリアンを倒した。トレヴェリアンは死ぬる際に我が非を悟って職工達に条理を説いてストライキを止めて就業させた。一方ジョンの妻ジャンは他の男と自動車を乱暴に走らせて衝突惨死したので、ジョンは迷いの夢から覚める。今までデリスを恋しながらも自分の相違を考えて沈黙していたアンガスは、初めてデリスと恋を語る身となった。

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