つねって頂戴

解説

「踊る三十七年」「サンクス・ミリオン」のディック・パウエルと「勝鬨」「将軍暁に死す」のマデリーン・キャロルが主演する映画で、「サンクス・ミリオン」「踊るアメリカ艦隊」のロイ・デル・ルースが監督したもの。脚本は「バーレスクの王様」のアリス・フェイ、「銀盤の女王」のリッツ兄弟、「ロイドの牛乳屋」のジョージ・バービア、「四つの恋愛」のアラン・モーブレイ、「膝にバンジョウ」のウォルター・カトレット、「偽装の女」のコラ・ウイザースプーン、ステピン・フェチット等で、カメラは「歌へ陽気に」「青春万歳」のルシエン・アンドリオの担任である。

1937年製作/アメリカ
原題:On the Avenue

ストーリー

ニューヨークの金満家キャラウェイとその娘ミミが、探検家フレデリックと一緒にブロードウェイのレヴューを見に行った。すると舞台では人気歌手ゲリイ・ブレークがキャラウェイに、モナ・メリックがミミに、リッツ兄弟が探検隊員に扮し三人をこっぴどく皮肉った一場面を上演した。キャラウェイは名誉棄損の訴訟をすると憤慨し、ミミはゲリイの楽屋に押しかけて彼の頬を殴りつけた。しかし翌日になってミミは昨夜の詫びにゲリイを晩餐に招待した。そして二人は夜明けまで遊び通して恋に落ちた。ゲリイはレヴューの筋を変更することをミミと約束し、部員の承諾を得た。秘かに彼を恋しているモナはこれを聞いて穏やかではない。夜になると機嫌を直した三人は再び劇場に姿を見せた。ところがモナは歌詞と演出を故意に変更したので、前夜にまさる皮肉と侮辱をキャラウェイ親娘とフレデリックに与える。かんかんになった三人は直ちに劇場を去ったが、ミミの怒りは特に甚だしかった。彼女はゲリイに対する面当てにフレデリックとの婚約を発表し、その上手を廻してその一座を買収してしまう。次の日からミミの命を受けた連中が大勢客席に座ってゲリイをやじり倒し退席するのでレヴューは無茶苦茶になってしまった。ミミの計り事と知った彼は辞職し失恋と失業を同時に味わう。これを見たモナは自分の恋を諦めてミミに会い、ゲリイの真意を告げたけれど、その時はもうミミとフレデリックの結婚式が挙げられる直前である。そこでフレデリックはこの結婚に不満のミミの叔母さんフリッツと計り、キャラウェイに変装して式場へ乗り込み、叔母さんが式の邪魔をしている間にミミを連れ出し、二人で本当の楽しい結婚式を挙げることになった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る