つづれの錦

解説

「嘆くな乙女」に続いて制作されたシャーリー・メイスン嬢主演映画で、原作はジュールス・ファースマン氏、監督は「恋の一太刀」「ボー・ブラムメル」等と同じハリー・ボーモン氏である。メイスン嬢の相手は「夜の怪鳥」「ペンロッド」等出演のジョン・ハロン氏でその他エドウィン・スティーヴンス氏、クレア・マクドウェル嬢等も共演している。

1922年製作/アメリカ
原題:The Ragged Heiress

ストーリー

ルシアの父ジェームズはある土地会社の犠牲となり罪を身に引き受けて10年の刑期を勤めることになったので幼いルシアは伯父サミュエルの家に養われる事になった。サミュエルは1年1万ドルの養育費を受取ながらルシアを虐待するので、乳母のノーラの死後ルシアはサミュエル家へ召使いとして雇われる。我子に逢わんと出獄して来たジェームズを欺くため、サミュエルは彼女が本物の姪であると知らずルシアを娘に仕立てた。しかしルシアがジェームズの真の娘である事が判り、サミュエルの悪事は暴露し、ルシアは恋人のグレンと結婚した。批評ーお定まりの孤児物語であるが、心に訴えるシーンが多いから筋の矛盾さもさほど目に立つまい。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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