第三の犯罪
劇場公開日:1961年6月17日
解説
ショッキングなトリックをもちいた怪奇サスペンス映画。ロブ・ホワイトが書いたオリジナル・シナリオを「地獄へ続く部屋」のウィリアム・キャッスルが監督・製作した。撮影を担当したのはバーネット・ガフィ。音楽をヒューゴー・フリードホーファーが担当している。出演するのは「戦略爆破部隊」のグレン・コーベット、TVスターのパトリシア・ブレスリン、新人ジーン・アーレス、「殺人地帯U・S・A」のリチャード・ラスト、ギルバート・グリーン、ユージェニー・レオントヴィチなど。
1961年製作/アメリカ
原題または英題:Homicidal
配給:コロムビア
劇場公開日:1961年6月17日
ストーリー
カリフォルニア州ベンチュラのあるホテルにミリアム・ウェブスターと名のる1人の金髪女が現れた。彼女はボーイのジムに2000ドルやってすぐ結婚し、2日後に離婚してくれとたのんだ。不審に思ったが金ほしさに同意したジムをつれ、彼女は深夜アドリムス判事宅を訪れ、突然判事を刺し殺して逃走した。やがてベンチュラ近郊のソルバングにある古い邸に彼女は帰ってきた。ここで彼女はエミリー(ジーン・アーレス)と呼ばれていた。邸には彼女の世話を受けている車椅子にのった口のきけぬヘルガという老婆がいた。邸の若い当主ウォーレンは離れた土地の大学にいた。翌日、ウォーレンの異母姉である本物のミリアム・ウェブスターが邸を訪ねてきた。なぜかエミリーはミリアムを強く憎んでいた。やがて当主のウォーレンが大学から帰ってきた。彼は数日後に迫った25歳の誕生日に、父が残した1000万ドルの遺産を相続することになっていた。そしてどうやらウォーレンは不気味なエミリーと事実上の結婚をしているらしい。――翌朝、警察がホテルノボーイのジムをつれてミリアム・ウェブスターを逮捕にきた。が、もちろん本物のミリアムは判事殺しの犯人とは別人だった。ミリアムは警察の人相書きを見て、犯人がエミリーではないかと疑った。恋人カールと2人で彼女はウォーレンに事の次第を告げた。カールは警察に走った。ミリアムとウォーレンは邸に急いだ。邸には老婆ヘルガの死体があった。そして1人になったエミリーを刃物をもったミリアムが突然襲った。乱闘。――ミリアムのカツラが頭からおちると、意外や底にはウォーレンの顔があった。2人は実は同一人物だったのだ。遺言でもし男の子が生まれなければ異母姉ミリアムに遺産をゆずられてしまうことを決められた母親が、女だったウォーレンを男として育てた。それを知っていたのは元看護婦のヘルガと、判事の2人だった。そこでウォーレンの化身ミリアムが2人を殺したのであった。恋人カールと警官一行がウォーレンを捕えた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリアム・キャッスル
- 原作
- ロブ・ホワイト
- 製作
- ウィリアム・キャッスル
- 撮影
- バーネット・ガフィ
- 美術
- ケーリー・オデール
- 音楽
- ヒューゴ・フリードホーファー
- 編集
- エドウィン・H・ブライアント
- 助監督
- Al Shenberg
- ナレーション
- ウィリアム・キャッスル