魂を追う影

解説

「浮世の茶にして」と同様ファースト・ナショナル発売のライオネル・バリモア主演シィットマン・ベネット作品である。監督も右映画と同様ケネス・ウェッブ氏、相手役も同じくドリス・ランキン嬢、其他「夫の真相」等ベネット作品に常時出ていたメイ・マカヴォイ嬢も出演している。W・B・マックスウエル氏の人間味豊かな小説を映画化したものである。

1920年製作/アメリカ
原題:The Davil's Garden

ストーリー

ウィリアム・デイルは以前自分も一緒にバラディン家に勤めていた下女のメイヴィスを妻とした。彼は今は相当の地位を得ていたが、ふとした事で他人を殴打した為罪に問われ様とした。彼の妻が旧主人の許へ夫の免罪を願いに行った時、かつての下女時代に既に彼女を汚した事のある旧主人バラディンは無謀にも今は人妻の彼女を再び犯そうとした。此間の事情を知った。ウィリアムは嫉妬憤怒の極遂に旧主人を殺してしまった。彼は唯1人此秘密を胸に包んでいたが彼の良心は彼を許さなかった。剰え彼が養っているジプシー娘ノラが彼の兇行を知っている事を悟った時、彼は全く悔恨と絶望の虜となった。或る火事の起こった時彼は人を助けんとして、恐怖に満ちた己が存在を、焼け落ちる梁の下に断って終った。

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