塑像の女

解説

ヘンリー・キステメーヘル原作の小説を、ホープ・ロアリングとルイス・D・ライトンが脚色し、「涙の船唄」「野の花庭の花」等と同じくキング・ヴィダーが監督したもの。主役は「懐かしの小唄」「死霊と戦う女」等主演のクララ・キンボール・ヤングで、「快男子ソーヤー」「ローナ・ドゥーン」その他で売り出しのジョン・ボワーズとロイド・ウィトロックとが相手役をしている。その他「笑王ベンターピン」出演のキャスリン・マクガイア等も主要な役を受け持っている。

1923年製作/アメリカ
原題:The Woman of Bronze

ストーリー

彫刻家レオナード・ハントは100万ドルの懸賞付き塑像「勝利」の群像製作に没頭し、美しき女シルヴィアと激しい恋に陥った。彼の妻ヴィヴィアンは極力これをやめさせようとしたがハントの恋は募るばかりであった。彫刻は完成したが、ハントは勝利の女神の表情に自分の理想の表現されないのを恨んだ。ヴィヴィアンは夫をシルヴィアの魅力から救うため、2人の新婚旅行の想い出の地へ夫を連れて行ったが夫の迷いの夢は覚めなかった。2人は離れ離れの心を抱いて帰ってきた。ハントは絶望の極折角完成した塑像を斧を揮って破壊する。ヴィヴィアンはナイフをとってシルヴィアに夫を思い切るように迫ったので、シルヴィアは恐れて逃げ去った。数ヵ月後、放浪していたハントは身も心も疲れ切って妻のもとへ帰って来た。彼は妻に許しをこうた。しかしヴィヴィアンは長い間悩み苦しんでいた恨みをこめて、ただ冷ややかに夫に対しただけであった。「イタリアへ旅行しますから、帰って来たら、あるいは--」と言い残して、彼女は風かおるイタリアの空を憧れて旅立って行く。ハントは妻の後を追った。彼女の表情を刻んだ勝利の像はやがて立派に完成され、懸賞金も彼の手に入る。

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