戦慄街

解説

「死の拳銃狩」のエドワード・カーンが監督した映画で、アルバート・マルツとジョージ・スクラーとの合作舞台劇を「ウォタルウ橋」のトム・リードが脚色したもの。キャメラは「死の航空路」「小間使(1931)」のカール・フロイントがクランクしている。主演者は「令女学」「裁かれる魂」のシドニー・フォックスと「群集の喚呼」のエリック・リンデンで、「国際盗賊ホテル」のタリー・マーシャルを始め、エドワード・アーノルド、ルイス・カルハーン、バートン・チャーチル、メイヨ・メソット、グスタフ・フォン・セイファティ、アイアン・マクラレン、ジョージ・ミーカー等が助演している。

1932年製作/アメリカ
原題:Afraid to Talk

ストーリー

あるホテルのボーイ、エドは偶然ストランスキィが敵ギャングの首領ジグ・スケリに射殺される現場を見た。エドは復讐を恐れて、始め口をつぐんでいたが検事アンダソンの強請にスケリが犯人であると告げる。時しも市長改選期だったので現任市長マニングはスケリを処刑して名を挙げんと検事をしてスケリを捕縛させる。ところがスケリはストランスキィを殺したときに死人のポケットから、彼が市長検事等に贈った賄賂の目録を抜き取っていたので、それを武器に脅迫する。市長一派は狼狽してスケリに対する殺人罪告発をうやむやにし、エドとその妻ペギィとを市から退散させようとする。この間硬骨判事マクマレイは憤慨して辞職してしまう。スケリは放免されるや否や乾分共をして略奪を行わせ街上に遊んでいた児童数人を外れ弾で殺した。新聞と市民の激昂を静めるために市長一派は、ストランスキィ殺害事件か児童殺害事件が何れなりとも犯人を挙げねばならなくなる。エドはストランスキィ殺害犯人として改めて検挙され拷問に耐えかね犯さぬ罪を犯したと自白する。彼は瀕死の状態だったので手当を受ける。医師はエドの状態を弁護士バーガーに話す。バーガーとマクマレイは真相の調査に檻房にエドを訪ねる。折しもエドは市長派の奸計で縊首させられようとしていたのを助けられる。かくて再び警察は真犯人スケリを逮捕する。スケリは憤って市長一派の悪事をばらす。そこで市長と検事は辞職のやむなきに至り、スケリは電気椅子に座らされる。ようやく自由の身となったエドはペギィと相携えてこの腐敗した市を見捨て他市に幸福を求める。

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