南海征服(1935)

劇場公開日:

解説

「噫無情」「白い蘭」のチャールズ・ロートンと「妻と女秘書」「支那海」のクラーク・ゲーブルとが主演し、「カヴァルケード」「彼女の家出」のフランク・ロイドが監督にあたった映画である。原作はチャールズ・ノードッフとジェームズ・ノーマン・ホール合作の小説で、タルボット・ジェニングスが「支那海」のジュールス・ファースマン、「シーコウヤ」のケイリー・ウイルスンと協力脚色した。カメラは「無限の青空」「肉体」のアーサー・エディソンが主任である。助演俳優は「青春の抗議」「男子牽制」のフランチョット・トーンを初め、「孤児ダビド物語」のハーバート・マンディン、「ニューヨーク・ハリウッド」のエディー・クィラン、「巨人ジョーンズ」のダッドリー・ディグス、「支那ランプの石油」のドナルド・クリスプ、「米国の機密室」のヘンリー・スチヴンスン、原住民女のマリヤ及びマモその他である。尚、ロケーション撮影はカタリナ群島で行われた。

1935年製作/アメリカ
原題:Mutiny on the Bounty
配給:MGM支社
劇場公開日:1938年5月

ストーリー

1787年イギリスの軍艦バウンティー号はパンの木1000本を得る使 命を帯びて南海タヒチ島に向かって出帆した。乗組員の中には全員の信頼を受けている一等運転士クリスティアン、初めて航海する候補生バイアム、強制的に徴収されたコックのスミスや水平エリソン等がいた。艦長ブライは音に聞えた峻厳苛酷な人間で乗員一同は鬼のように彼を恐れていた。その上彼は艦長の地位を笠に一同を刑罰と過重な労働によって苦しめるだけでなく、反面私利私欲のために乗員の食料までも犠牲にして帳簿をごまかしていた。クリスティアンはその帳簿に署名することを拒んだ。しかしブライは上官の命令は絶対であると強制的に署名させた。険悪な空気の中にも往航は無事に済んでバウンティー号はタヒチに到着し、バイアムはタヒチ語の辞書編集のため酋長ヒチヒチの宅に滞在し島の美しい娘モヴィタと親しくなった。クリスティアンは1日上陸し酋長の孫娘マイミティと恋に落ちた。船はパンの木を積み込むと帰途に就いた。しかしブライの暴虐は日毎に重なって、クリスティアンを始め水兵達はついに敢然と立ってブライとその一味をボートに乗せて海上に追い、バウンティー号を乗っ取ってタヒチに取って帰した。バイアムはクリスティアンの反乱を止めたが、一室に閉じ込められたまま共にタヒチに帰った。しかし、ブライの驚くべき執念はボートによって大海を乗り切りイギリスに帰国した。彼は再び軍艦バンドラ号に便乗し叛徒の逮捕に向かった。反乱隊と取り残された軍律派の少数は2年余りタヒチ島で生活した。クリスティアンはマイミティと、バイアムはモヴィタと結婚した。バンドラ号が到着した時クリスティアンは機先を制してバウンティー号に部下とその家族を乗せて逃走した。軍律派のバイアム以下数名と命を賭して帰国を望む叛徒の一部だけがパンドラ号に収容された。ブライは彼等を監禁してバウンティー号の後を追ったが、パンドラ号はついに座礁沈没してついに追跡は打ち切られた。イギリスでは軍法会議が開かれた。ブライの峻厳な求刑によってバイアム以下全部絞首死刑を宣せられたが、彼等の無罪を信じる上官連の嘆願によって叛徒以外は釈放され、再びイギリス海軍のために命を捧げることになった。以後イギリス海軍は上下一致して国事に盡す真の海軍精神を樹立した。尚、クリスティアン等の消息は不明であった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

3.0戦艦バウンティ号の叛乱

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

ひょっとしてどこかの段階で邦題が変わったのでしょうか?
10年ほど前に鑑賞した時には戦艦バウンティ~のタイトルだったはずです。
第8回アカデミー賞作品賞受賞作。
この事件を描いた映画化は何度かされていて、これは3作目だそう。

あれほどに嫌な奴の艦長が、漂流中のボートの中では合理的かつちゃんとリーダーシップをとっていて嫌味なだけじゃなかったのねえと妙に関心。
好きにはなれないけど。

クラークゲーブルの漢らしい色香にくらくらです。
タヒチが楽園みたいなあつかいなのはゴーギャンの影響か何かなのか?
実話が基だから実際に乗組員がそう感じたのかな?

作品は残念ながら私のツボにはまりませんでした。

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こまめぞう
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