西部の星影(1925)

解説

ゼーン・グレイ氏原作の西部物語をジョージ・C・ハル氏が脚色し「迸る魂」「国境の狼」等と同じくウィリアム・K・ハワード氏が監督したもので、主役は「曠原に立ちて」「北緯三十六度」等出演のジャック・ホルト氏と共演したビリー・ダヴ嬢が相手役を演じ、ノア・ビアリー、アルマ・ベネット嬢、ジョージ・ニコルズ氏等が助演する痛快な西部劇である。

1925年製作/アメリカ
原題:The Light of Western Stars

ストーリー

マデリーン・ハモンドという娘は西部に農園を経営している兄のアルを訪ねてくる 。この時兄のアルは自分の恋人ボニタのことで悪漢ブランドの部下を殺したため国境を越えて逃亡してしまう。その留守中ブランド一味は嫌々ハモンドの牧場を襲って牛を盗んでいく。そこで一同のものは牧童頭ジーンを頼んで賊の襲来に当たらせて牧場を守った。しばらくする間にジーンとマデリーンとの仲には人知れぬ思いが通っていた。ある日ジーンが、ボニタと話しているのを見たマデリーンは思い違いの嫉妬をする。ジーンはむっか腹を立てて農園を出ていく。その夜ブランドの一味が侵入して牛はもとよりマデリーンまでさらっていく。彼女はブランドの手に捕われて国境のある町まで連れてこられる。ここで兄のある及びジーンの2人もブランドの手中に落ちる。斯くて3人は危険に脅かされるが最後にジーンの沈勇と機智によって逃れ、遂にマデリーンとジーン、ボルタとアルの2組の愛が成立する。

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