生に勝つ力

解説

「吹雪の野辺に」「久遠の微笑」「結婚とは」と同様ファースト・ナショナル社シドニー・A・フランクリン監督作品である。アンドリュー・ソーター原作の小説より映画化したもので、「拳銃の刻印」出演のナオミ・チルダース、「悪魔の合鍵」「ロビン・フッド(1922)」出演のサム・ド・グラッス主演である。

1921年製作/アメリカ
原題:Courage

ストーリー

発明家ステファン・ブラックムーアは資本家ファーガスンに違約され妻子と共に会社をやめたが生活の苦に耐えずファーガスンに約束の金額請求に赴いた。運悪く資本家の弟が折しも賭博の金を得べく忍び発見され兄を射殺した所に来合せた為捕えられ終身懲役に処された。妻ジァンは健気にも自ら工場を経営し種々の発明品の製作に依り名声を高めた。18年の歳月はこの工場を強固な基礎の上に上におき獄中より発明を秘かにステファンが送る事を誰にも悟られず、彼等の息子も今は立派な青年となりイーヴ・ハミッシと婚約の仲となり、折から起った欧州大戦におけるこの工場の貢献によって彼は爵位をさえ与えられる事となったが、彼自身も知らぬ父が獄中にある事を端なくも知られイーヴの父に婚約を破棄された。併しやがて真犯人の臨終の告白によりステファンの潔白は証され、光栄ある一家族は国民の感謝の的となり、若き婚約者達にも漸く幸福は訪れた。

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