正義の楯

解説

「メイル・マン」「第四の戒律」等と同じくエモリー・ジョンソン氏の監督作品で、原作はいつもと同様に氏の母堂エミリー・ジョンソン夫人が書いている。脚色はレイ・ジャコブソン氏とグラディス・レーマン女史との二人。主演するのは「ボー・ジェスト(1927)」「マザー・マクリー」出演のニール・ハミルトン氏と斯うしたジョンソン物には常に主役を演ずるラルフ・ルイス氏とで、「大学生活」出演のドロシー・ガリヴァー嬢を始めとして、久振りのナイジェル・バリー氏、クレア・マクドウェル嬢、ハリー・ノースラップ氏、セルマ・トッド嬢、ジョセフ・W・ジラード氏等が助演する。

1927年製作/アメリカ
原題:The Shield of Honor

ストーリー

老練なる警官として名を馳せていたダン・マクドウェルとその息子のジャックとは、今度新たに警察に飛行機班が出来たのを賀して開かれた祝宴の席上で、その功を賞せられて両人とも面目を施した。そして息子のジャックは最初の飛行警官に選まれた。彼の飛行機には富有な宝石商ホワード・オデイの令嬢グェンが名をつけてくれた。これが縁の始りで2人は恋し合う様になった。その後、オデイの店では屡々宝石が盗まれるので、オデイはその探索方をジャックに委頼した。一方、ダンは六十五回の誕生日を迎え、警官の職を解かれた。オデイは彼に巳が店での夜番の職を与えた。斯くてダンとジャックとの親子は協力して宝石犯人の逮捕に当たることとなった。2人はその探索を進めて行った。その結果、嫌疑はオデイの仕事の相談役たるロバート・チャンドラーにかかる。果して彼こそ宝石盗の団長であったのだ。ジャックはその現場に跳り込んだ。それから飛行機の活躍となり、又グェンの危難となり、大活劇の幕は開かれた。が、すべては再び平和に帰るのである。そしてジャックとグェンとは永久に結ばれる。

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