劇場公開日 1980年7月12日

「映画界進出はちょっと奥手になったエンタープライズ号」スター・トレック(1979) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画界進出はちょっと奥手になったエンタープライズ号

2015年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

「スター・ウォーズ」と並ぶ人気を誇るSFシリーズの劇場版第一作目。
「SW」「未知との遭遇」「スーパーマン」「エイリアン」などSFブーム真っ只中に公開され、当時のSF人気が窺い知れる。

「SW」がゴジラなら、「ST」はガメラ。
「SW」は何度も見たほど好きだけど、「ST」は基のTVシリーズすら見た事無く。
映画シリーズだけは見、ピカード艦長の新シリーズから入り、カーク艦長の旧シリーズを見て、J・Jのリブート版へ。

謎の雲状巨大物体が接近。新型エンタープライズ号が接近を試みる…。

宇宙の神秘との“未知との遭遇”を描いたSFドラマの趣向。
「2001年宇宙の旅」のような知的SFの雰囲気も彷彿させ、巨額の予算を投じたSFXやセットは凝っている。
が、エンタメ性に欠けるのは否めない。
アクションの見せ場はほとんど無く、展開は静かに進み、ビジュアル重視。
テンポも迫力もエンタメ性も満点だったJ・J版と比べるとどうしても退屈に感じてしまう。

そもそもエンタープライズ号の任務は戦いじゃなく、外宇宙の探索。
それで考えるとこの作風はアリなのだが…
記念すべき一作目としてはちょっと物足りない。

近大