シンガポール

解説

ベン・エイムス・ウィリアム氏の小説の映画化で、テッド・シェーン氏が潤色したものにより、リチャード・スカイヤー氏が台本を作成し、「ミスター・ウー」「消防隊」と同じくウィリアム・ナイ氏が監督した映画である主役を演ずるのは「紅百合」「ベン・ハー(1926)」主役のラモン・ノヴァロ氏で、「密輸入者の恋」で共演したジョーン・クロウフォード嬢とアーネスト・トーレンス氏とがそれを助演するほかフランク・カリアー氏、ジェームズ・メイスン氏、エドワード・コネリー氏、アンナ・メイ・ウォン嬢、等も出演している。ちなみに、この映画はかつて一度映画化されたる事あり、わが国では「怒濤の裁き」として公開せられた。

1928年製作/アメリカ
原題:Across to Singapore

ストーリー

洋々たる海、雄々しい船乗の生活、それはショーア一家をその虜とした。ジョールを除いた外の兄は皆船乗りで、一番上の兄マークは船長にまでなっていた。ジョールにはそれが又羨ましく思われ、自分も早く船に乗り、兄の様になりたいと、それを想っては胸を踊らせるのであった。彼にはプリシラという恋人がある。ジョールの船乗になる事は、プリシラも望む所である。そして出来る事なら二人は早く結婚をしたいと思っているのであった。その内に、兄のマークが長の航海を終えて帰って来た。その時、マークの区えっ根話が持ち出され、話は急に決まって、プリシラはマークに無理に結婚させられてしまった。そして次の航海にマークが出て行った時、彼は部下のフィンチに裏切られ、ノア.おいう弟は殺され、またマークはシンガポールに置き去りにされてしまう。このフィンチの悪計を知ったジョールは兄マークを求めてプリシラと共に船出した。でジョールはシンガポールでマークと巡り合う事が出来た。マークは初めて弟の心を疑い、またプリシラの心を疑ったが、やがてその疑は解け、兄弟は力を合わせて、フィンチと闘うこととなる。その激しい格闘に、マークはあえなくフィンチの槍先にかかって最後を遂げたが、その仇フィンチはジョールの為に海中深く叩き込まれてしまった。かくて手を携えて一路その船を故国指して走らせるのであった。

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