失恋相談欄

解説

「舌戦速射砲」「晩餐八時」のリー・トレイシー主演映画で、ナサナエル・ウェストの原作を「肉体」のレオナード・プラスキンスが脚色し「武装ラグビー」「素晴らしき人生」のアルフレッド・ワーカーが監督に当たり、「濡れた拳銃」「紅唇罪あり」のジェームズ・ヴァン・ツリースが撮影した。助演者は「女は要らねえ」のサリー・プレーン、「国際喜劇ホテル」のスターリング・ホロウェイ、「キャバレエの鍵穴」のC・ヘンリー・ゴードンその他である。

1933年製作/アメリカ
原題:Advice to the Lovelorn

ストーリー

羅府ヘラルド・ワールドで腕利きの探訪記者トビー・プレンティスは羅府の大地震に昼寝をして各紙と全然反対の報道をして、編集長ガスケルの信用を一度に落してしまった。丁度失恋相談欄担当の老齢嬢が自分の失恋から退社したので、トビーがその後がまに回されてしまった。母親や、恋人のルイズは、トビーの新聞記者生活を嫌っていたので、トビーはこの機会に新聞界から足を洗おうと相談欄にいい加減な出鱈目な返事をした。ところがこれが読者に異常な好評を博し、彼はヘラルド・ワールドには無くてはならぬ人間になってしまった。しかし、そのために一端記者生活から足を洗うと発表したルイズと母親に口実を作らなければならなかった。しかしそんなものはバレやすいもので、ルイズは遂に彼の許を去ってしまった。彼は自棄気味で相談欄を広告タイ・アップに用い始めた。彼が、一週千ドルのコミッションで引受たタイ・アップのクランツ薬局の主人はギャングの親分だった。彼の薬局の薬は密輸入品のみで品質は極めて下等だった。ルイズとの間が元どうりに復活した日母は喜びのあまり心臓麻痺を起こした。医師に電話をかけ応急手当てとしての薬をトビーはクランツの店に求めた。が薬は品質の悪い効き目の薄いものだったので医師が駆け付けたときは母親はもはやこの世の人ではなかった。トビーは相談欄に「クランツの薬は毒薬なり」と発表した。クランツは怒ってトビーを亡きものにせんと、トビーの家に彼の帰りを待っていた。知らずに帰ってきたトビーは、機智と一流の毒舌をもって間を持たせ編集長ガスケルの手配によって到着した官憲にクランツは難なく縛られた。それ以後ルイズはトビーに新聞記者をやめろとは言わなくなった。

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スタッフ・キャスト

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