死線記者

解説

ハリー・バリンジャーが原作、脚色したものにより「海軍士官候補生(1925)」のクリスティ・キャバンヌが監督しジェローム・アッシュが撮影したもので主なる出演者は「無冠の帝王」のレジス・トゥーミー、「曠野に叫ぶ(1930)」のスー・キャロル、ドロシー・レヴィア、ボリス・カーロフなどである。

1931年製作/アメリカ
原題:Graft

ストーリー

日刊新聞コノシヤ・デイリーに勤めるダスティー・ホッチキスは自分では相当腕のある自身があったが編集長スカッダーが全然相手にしてくれず、いつも探訪の命令は他の同僚に下されるので躍起となっていた。エム・エッチ・トーマスという人物がいる。土木請負業者として羽振りをきかせている男であるが町の事業を一手に引き受け巨利を博そうという魂胆から知り合いのルイスを次回の市長候補にかついでいた。これは明らかに不当所得とみなすべき行為なのでこの不正事件の証拠を掴まんと編集長はダスティーに探訪を命じた。トーマスの妾パールはトーマスから追い出されたのを憤る余り地方検事カーター・ハリスンの許を訪れてトーマス一味の悪企みだくみをバラした。カーターは正義の士として市民の信頼厚きホールを市長に選出せんと計る一派なのでパールの話しを聞くや早速トーマスの奸策を世に訴えんと決心した。だがその証拠物件の募集を引き受けたパールはトーマスの手下テリーのために突如さらわれる。その上カーター検事の意図するところを知ったトーマスは手下に命じて彼を射殺させた。計らずもそれを目撃したダスティーは折しも現場に居合わせたホールの娘コンスタンスの所為と勘違いし新聞紙に発表したので翌日催された選挙はホールに不利となった。まもなく真相が知れてダスティーは失策から辞職せねばならなかった。責任を感じたダスティーはホールの名誉を回復させるためにトーマスの悪事の真相を徹底的に調べ始めた。そしてコンスタンスの力を借りてパールが監禁されたる箇所を突きとめ種々苦心の末トーマス一味の罪状を掴んだ。やがて世人の誤解もとけホールが市長に当選した時ダスティーは新聞社に復職して、剰えコンスタンスと将来を誓う仲となっていた。

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