証人席

解説

「泉」「晩春」のアン・バーディングが主演する映画で、リタ・ウィーマンのオリジナルを「ホワイト・パレード」のライアン・ジェームズと「鋪道の雨」のガートルード・パーセルが協力脚色し、「紅雀」「大帝の密使」のジョージ・ニコルズ・ジュニアが監督に当たり、「偽装の女」のロバート・ダグラスが撮影した。助演者は「三銃士(1935)」のウォルター・エイベルおよびモローニ・オルセン、「永遠に愛せよ」のダグラス・ダンブリル、新顔のフランセス・セイジ等である。

1936年製作/アメリカ
原題:The Witness Chair

ストーリー

スタンレイ・ウィッテーカーは事務所で死体となって発見された。右手に拳銃を握り、机上には公金を費消したために自殺すると遺書があった。検死の結果、死んだ時間が一致するので自殺と決定されたが、警部補プールは拳銃の指紋がきれいにぬぐわれていることを発見して自殺説を覆した。その銃はウィッテーカーの共同出資者であるジェームズ・トレントの所持品であることが、ウィッテーカーの秘書ポーラと事務所の給仕ベニイの証言で判明したので、トレントは殺人犯として起訴され裁判に付せられた。公判の席上で帳簿係のグレースはトレントが金を使い込んで帳簿をごまかしているのを会計のヘンショウに発見されたと証言したが、弁護士コンリックはヘンショウをウィッテーカーから賄賂をもらったことを指摘してこの証言を無効に終わらせた。彼はさらに速記者ティリーを訊問して、その夜トレントは娘と食事を共にするはずだったが、娘が約束をことわったので事務所には平素より遅くまでいたと証言があったけれど、昇降機のボーイを調べるとトレントは強行前に帰ったことが判明する。しかしボーイの口からその後一人の若い女性がウィッテーカーを訪れたことが分かる。その女はトレントが男手で育てている彼の娘のコニーだった。彼女はウィッテーカーと恋に落ちて、その夜二人で駈け落ちするはずだったのである。検事はトレントがそれを知って事務所に引き返し、ウィッテーカーを殺害したと立証しようとしたが、その時急にポーラが立ち上がって犯人だと自白した。彼女はコニーをウィッテーカーの誘拐から救うためにも、彼の罪状を調べトレントの拳銃をつきつけてそれに署名させた。そして警察へ電話をかけようとした時、ウィッテーカーはポーラに躍り掛かって争い誤って殺されたのだった。裁判長はポーラに無罪を宣告し、ポーラは秘かに愛し合っていたトレントと改めて新婚生活に入ることとなった。

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