山荘物語

劇場公開日:

解説

交通事故で子供を亡くした孤独な声楽家と孤児との交流を描く人間ドラマ。マージョリー・キーナン・ローリングスの原作の映画化で、脚本はウィリアム・ルドウィグとマーガレット・フィッツが執筆。製作はロバート・シスク、監督はリチャード・ソープ、撮影はチャールズ・G・クラーク、音楽はアンドレ・プレヴィン、編集はアーヴィン・ウォーバートンが担当。出演はジャネット・マクドナルド、ロイド・ノーラン、クロード・ジャーマン・ジュニアなど。

1949年製作/93分/アメリカ
原題:Sun Comes up
配給:セントラル
劇場公開日:1950年6月2日

ストーリー

ソプラノ歌手のヘレンは三年前に戦争で夫を亡くし、それ以来、初めて開いたコンサートの帰途で愛児ハンクを事故で失ってしまう。悲嘆の床についたヘレンは、愛犬ラッシーを連れて旅へ出る。ある高原の山荘が気に入り、そこへ逗留したヘレンは孤児のジェリー少年と知り合い、家の手伝いを頼む。ヘレンは次第にジェリーに愛情を覚え、ジェリーもヘレンを慕うようになる。山荘の生活で心の傷が癒えてきたヘレンは、演奏旅行へ出ることにする。ラッシーの世話をジェリーに頼んで出かけるが、そのおかげでジェリーは他の仕事ができなくなり、孤児院のポープ夫人から犬を山荘へ帰すよう命令される。その夜、ジェリーは雷雨の中をラッシーと共に山荘へ出かけ、ポーチで倒れているところを山荘の持ち主トマス・チャンドラーに発見される。急性肺炎を起こしたジェリーだが、帰ってきたヘレンの看護で回復し、ヘレンとトマスの間には愛情が芽生える。楽しい日々がしばし続くが、いよいよヘレンが山荘を引き払い、ジェリーも孤児院へ帰る日がきた。ジェリーへ別れを告げるため、ヘレンが孤児院を訪れた夜、孤児院が火事になる。火焔に包まれたジェリーはラッシーに救われ、ヘレンは、自分がジェリーの母になろうと決意する。かくして、トマスを加え三人は幸せな人生の始まりを予感するのだった。

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