混線脱線スターは誰だ

解説

ペギー・ガディス女史作の小説に基いて従来脚色者だったメルヴィル・ブラウン氏が監督昇進第一回作品として脚色監督したもので主役は「深夜の太陽」「鵜の目鷹の目」等出演のローラ・ラ・プラント嬢で対手役は「歓び無き街」等出演のアイナル・ハンソン氏が渡米後の初出演で勤め、その他ザス・ピッツ嬢、タリー・マーシャル氏、リー・モーラン氏、マック・スウェイン氏、ジョン・ローシュ氏、ナット・カー氏、シシー・フィッツジェラルド嬢等の賑やかなオールスター・キャストである。

1926年製作/アメリカ
原題:Her Big Night

ストーリー

百貨店の女売り子フランセスは安月給取りのジョニーと恋仲であった。そのジョニーが今1000ドルの金があれば何とかまとまった自分の商売ができ、晴れて結婚も出来ようと問わず語りに打ち萎れて話した折しも、彼女の許へ名うての映画女優ディックス嬢の宣伝係バレットが訪れて来て、今夜ある劇場へご挨拶に出る筈のディックスが行方不明で大騒動だから容貌瓜二つを幸い是非一晩身代りをやって貰いたい、その報酬として1000ドル前金でやろうと耳寄りな話を持ってくる。恋人のため、やがて2人のためと、ここにフランセスはそれを引受け、劇場主の許で下稽古に取りかかる。ところが意地の悪い新聞記者が現れて、スター行方不明を見抜き三面記事を漁とうと盛んに劇場主を悩ます。一方ジョニーは恋人が見知らぬ男と出掛けたと聞いて憤慨する。ご挨拶は無事に済んだが、済まないのは後始末、記者の悪知恵からディックス嬢の良人と称する男が海外旅行から帰ったと突然現れて来る。ディックスの後を追っている好色親爺が現れる。嫉妬深いその妻君が現れる。その内本物の良人ディックス君がひょっこり帰ってくる。夜は更ける。さあ大騒動、下手をやっては化けの皮が剥げる。まごまごすれば身を過まる。ところへ顔色変えて恋人ジョニーがやって来る。万策尽きてせっかく書いた芝居も目茶苦茶と思われた折り突如本物のスターが帰って来て四方八方円く納まり一同やっと胸撫で下ろした。

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