湖中の女

劇場公開日:

解説

「幽霊ニューヨークを歩く」のロバート・モンゴメリーが監督に転向しての第一回 作品でレイモンド・チャンドラー作の同名の探偵小説の映画化である。脚本はスティーヴン・フィッシャーが執筆し、監督モントゴメリーが主役フィリップ・マーロウを演じ、新人女優オードリー・トッターをはじめ、「ブルックリン横町」のロイド・ノーラン、「恋の十日間」のトム・タリー、新顔のレオン・エイムス、ジェーン・メドウス、ディック・シモンズ等が共演している。

1947年製作/アメリカ
原題:The Lady in the Lake
劇場公開日:1947年10月14日

ストーリー

クリスマスの三日前のことである。ロサンゼルスの私立探偵フィリップ・マーロウ は、キングスビー出版社の美人編集長エイドリアン・フロムシットの依頼を受けて、一月前に失踪したキングスビー社長夫人クリスタルの消息をつきとめることになる。エイドリアンから得た情報は、クリスタルはクリス・レイヴァリーという男と共に出奔したらしいこと、メキシコへ行き離婚手続きをしてクリスと結婚するという電報がキングスビー宛に来ていること、キングスビーは妻の所在を突きとめるための積極的行動をとっていないこと、しかもエイドリアンがそれを望んでいるのはキングスビー夫妻を正式に離婚させて自分が結婚したいためであるということである。マーロウはベイ・シティにレイヴァリーを訪ねると、クリスタルとは最近二ヵ月間会っていないと答え、すきを見てマーロウを殴り倒して気絶させるとウイスキーを顔にかけて自動車に乗せておいた。翌朝マーロウは警察で目がさめた。飲酒運転のかどで留置されたのである。ケーン署長とディガーモ警部は二度目は一晩じゃすまないぞといいながら釈放した。マーロウはこのことをエイドリアンに報告すると、彼女はレイヴァリーに近付かないほうがいいという。それに逆らってもう一度訪ねたレイヴァリーのアパートで、家政婦と称するピストルを持った黒衣の女に会った。その女が去ってから、浴室でレイヴァリーの死体を発見した。引き返してエイドリアンに報告すると、キングスビーはそれを耳にして、初めてマーロウが失踪した妻クリスタルを捜索していることを知った。彼はエイドリアンが独断でしたことを怒り、自分はクリスタルを愛し、離婚の意志はないと断言した。そして秘かにマーロウにクリスタルの保護を依頼する。エイドリアンは会えばマーロウと口論ばかりするが、次第に彼に心をひかれ、愛していることを自覚した。そして彼にこの事件から手を引くように頼んだが、マーロウは承知しなかった。その調査の結果いくつもの名を持つミルドレッド・ハヴランドという女が例の家政婦で、レイヴァリーを殺したこと、クリスタルをも殺したらしいこと、さらにディガーモ警部と関係があることを知った。マーロウはミルドレッドと会って事件の真相を突き止める。ミルドレッドがマーロウを殺そうとした時、ディガーモ警部が来てミルドレッドを射殺し、更にマーロウも殺そうとするが、追跡してきたケーン署長が警部を射殺してマーロウを救った。

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