劇場公開日 1949年6月14日

「子鹿の物語だと思って見たら愕然としてしまうかもしれない」仔鹿物語(1946) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子鹿の物語だと思って見たら愕然としてしまうかもしれない

2020年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 今では動物愛護団体が抗議してしまいそうな内容。まず圧巻なのが熊対犬の死闘!どうやって訓練したんだと驚いてしまう。特に犬があれほどまで果敢に熊に襲いかかるなんて・・・

 ペックのお父さんが息子ジョディとともに森へ出かけ、ガラガラ蛇に噛まれてしまう。咄嗟に鹿を撃ち、その肝臓を息子に持ってこさせ応急手当。ここでもう大自然の中で暮らす逞しさは備わっていたのですが、さすがにジョディは殺された母親の元から離れられない子鹿が気がかりになって、結局は飼うことになる。穀物、家畜なら大歓迎なのだが、開拓者にとってはペットなど飼う余地はない。息子の成長を優しく見守る父親と、何かとしかめっ面をする母親の対比も面白い。

 オリバーおじさんや大切な友達がいなくなるというエピソードもちらり。とにかく大切なのは大自然の中で生き抜くこと。鹿のフラッグが成長して畑を荒らすようになったら殺さなくてはならないという現実の厳しさ。生半可な可愛い動物の物語などでは決してないのです。

 128分もあるというのに、細かなエピソードを盛り込み過ぎなのが欠点。場面の展開が早過ぎるため、連続ドラマの総集編といったイメージは拭い去ることができなかった。それでも画面の美しさと子役の演技力にはまいりました。

kossy