高原の騎士

解説

「任侠の勇士」に次ぐケン・メイナード氏主演西部劇で、マリオン・ジャクソン女史が書き下ろした台本により「任侠の勇士」「黎明の丘(1928)」等と同じくアルバート・S・ロージェル氏が監督したもの。メイナード氏の相手役は「曲馬王」「黎明の丘(1928)」出演のマリオン・ダグラス嬢が勤め、名馬ターザンが例のごとく活躍する。

1928年製作/アメリカ
原題:Upland Riders

ストーリー

ロス・チェスウィックは大きな野心を抱いて西部へ移住して来た男だった。彼は純種馬をこの町に移入してこの地の野性馬にとって代わり巨利を占むる傍ら悪辣な手段でこの町の広大な地所を己が所有に来せしめんと謀らんでいた。そしてこの地での家柄であるジョン・グラハムもチェスウィックの奸計にかかって牧場を売却せねばならぬ破目に陥っていた。ところがこの町で毎年行われるクロス・カントリー競馬に勝って家運を挽回しようとしていた。このグラハム家存亡の全責任を負って立つ騎手はダン・デイリーであった。奸智に長けたチェスウィックは種々の策略を弄してデイリーやその乗馬を悩まして、己が馬に勝たせようと試みたが、デイリーは巧みにその裏をかいてチェスウィックの毒牙を免れた。やがて待ちに待たれた競馬の当日となった。必勝を期するチェスウィックは是が非でもデイリーの優勝を妨害せんとあらゆる悪疎手段を弄したが不撓不屈のデイリーは万難を排して馬を走らせついにチェスウィックの馬を抜いて第一着の栄冠をえた。そして彼が愛しているグラハムの孫娘サリーと晴れて許されたのであった。

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