拳骨大売出し

解説

「進めオリンピック」のジャック・オーキーが主演する映画で、トムソン・バーティスの原作をP・J・ウルフソンとアレン・リヴキンが共同で脚色し、ケン・エイナード西部劇の監督者だったハリー・ジョ・ブラウンが監督に当たり、「偽りのマドンナ」のヘンリー・シャープが撮影したもの。「拳闘のキャグネー」のマリアン・ニクソン、「摩天楼の悲劇」のトーマス・ミーアン、「偽りのマドンナ」のウィリアム・ボイド、「河上の別荘」のウォーレン・ハイマー及びウィリアム・コリアー・シニア、「七万人の目撃者」のルー・コディー・ロバート・エリオット、ザス・ピッツ等が助演するほか、有名なスポーツ記者、引退した名ボクシング家連中が大勢出演している。

1932年製作/アメリカ
原題:Madison Square Garden

ストーリー

政治的会合、六日競争、ボクシング試合、レスリング試合、そして社交界の舞踏会ーの会場としてニューヨークっ子に一番親しまれているマジソン・スクェア・ガーデン。千万長者のビル・カーレイはそこの持ち主で民衆御落城としての面目を失わせまいと努めている。ガーデンの支配人たることを一生の願いとしているドック・ウィリアムスは桑港からニューヨークへやってきた。彼は養成中の中量ボクシング手エディー・バークとレスラーのブラッシイ・ランドールも伴って来られた。ドックはカーレイの恩胃に叶いガーデンの試合番組係に取り立てられる。ところがそれと同時に彼はエディとブラッシイのマネジャーたることを思い切らねばならないので思案投首する。エディー等はドックの心を察して、ドックに愛想がつきたふりをして彼をマネジャーとすることを御免被ってしまう。エディーはミラーという新しいマネジャーを持つが、ミラーが賭博と酒密売の親分スローンの配下であるとは知らないでいた。ドックがガーデンに居てはスローンの賭け仕事が出来ないので、ドックを追い払う手段としてエディーを用いることを考えたスローンはミラーに策を授ける。エディーは三度ばかり試合をして勝った。それはスローンが勝つように仕組んだのだがエディーは有頂天になった。エディーが宿っているホテルの電信手ビーはエディーを密かに恋して彼が自惚れ病にかからぬよう忠告したが効き目はなかった。かくて彼はマックルーンとカーデンで試合することとなる。ミラーはエディーが弱くなるように稽古場に女を大勢たからせる。そしてエディーには大丈夫勝てるとでたらめを言った。しかも試合に際してマックルーンの包帯に仕掛けをした。エディーは幾何もなく敗色歴然となる。ドックは自ら職分も忘れてエディーを力付けたが遂に敗けた。ドックは直ぐにカーレイの許に今夜の勝負には怪しいことがあると告げに行く。エディーとプラッシーは的のトリックを知り、昔のボクシング家連と共にストーンの許を襲う。スローンとミラーは悪銭を分けているところだった。大乱闘は悪漢側の負となる。駆けつけたドック、カーレイ及び新聞記者たちの事実を知り、スローンの酒類密売の証拠も出された。ドックはかくて再びエディーとプラッシイのマネジャーとなった。ビーがエディー・パク夫人となったことは言うまでもなかろう。

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