金塊争奪(1932)

解説

「討伐隊」「アリゾナ・ギャング」と同じくジョン・ウェイン主演西部劇で、アデール・バフィントンが書卸した脚本によりマック・V・ライトが監督し、例の如くテッド・マッコードが撮影した。助演者は新進のシーラ・テリーを始めハリー・ウッズ、アーヴィル・アルダーソン、マーサ・マトックス等である。

1932年製作/アメリカ
原題:Haunted Gold

ストーリー

昔から廃坑になっている金鉱の権利に関する不思議な手紙が来て、若い牧場主ジョン・メースンとジャネット・カーターは生れて初めてサリー・アン鉱山へ行って見て、お互いに知り合いとなる。ところが近頃ここへ人が入っている様子を知ってジョー・ライアンという善かぬ男もやって来る。ジョンの亡父とジャネットの亡父は数十年前共同でこの金鉱を経営していた。それをジョー・ライアンの亡父が娘の父を欺き、無罪の罪に陥れて刑務所へ送り彼の権利を奪ったのであった。ジョンは娘に味方して、ライアンからその証書を奪い返そうと約束する。ところが金鉱には色々な奇怪な事が次々に起こり、「亡霊」と呼ばれる奇怪な存在のために、皆は悩まされる。最初ジョンは黒人の手下を使って、首尾よくライアンの強盗の現行犯を捕らえるが、ライアンは巧みに逃れて、ジョンを縛り上げ、金鉱の全盛時代の技術長ベネディクトを脅迫し、金塊の所在を云えと追求する。また、所謂「亡霊」というのが、実は刑務所を脱走していたジャネットの父で彼は秘かに金を発掘し、今日までに相当の額になっているのであった。ライアンはその金塊を持って逃れようとするが、ジョンと救援隊の働きのために、危機一髪のところで捕らえられた。

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