劇場公開日 1952年6月24日

「インドに魅せられたできた映画なれど」河(1951) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5インドに魅せられたできた映画なれど

2021年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ジャン・ルノワール監督が、インドの音楽、生活、人々の暮らしぶり、自然、そして全てを包含し永遠をイメージさせる大河に魅せられたのは、とても良く分かった。ただ、それは欧州人なればこそなのか、アジア人であるせいか自分には十分に共感できなかった。

ただ、主人公の友人であるインド人と米国人の混血の女の子の美しさは、なかなか。ただ感情表現が乏しく、少々物足りないところも。なかなかに良かったのはインドの花嫁が踊る伝統的な踊りのシーン。また、少年が蛇使いを見て夢中になり真似をしようとする展開は、うまく悲劇を予感させてお上手。ルノワールの子息がとったカラー映像ということで、大きく期待もした。まあ悪くはないが、その色彩映像は驚かされるまではいかなかった。

Kazu Ann