カウボーイ魂

劇場公開日:

解説

不況の嵐が襲った頃の南テキサスの放牧地帯を舞台にしたカーティス・ビショップ原作の西部小説「シャドウ・レンジ」の映画化。トム・ブラックバーンが映画用に潤色したものを、さらにアデール・バフィントンが脚色、「第七機動部隊」のレスリー・セランダーが監督した西部劇。撮影は「カンサス大平原」のハリー・ニューマン、音楽はエドワード・ケイが担当。「荒くれ男」のスコット・R・ダンラップが製作した。出演者は「リバティ・バランスを射った男」のエドモンド・オブライエン、「カンサス大平原」のバートン・マクレーン、「復讐に来た男」のペギー・キャッスル、「わが心に歌えば」のヘレン・ウェスコットなど。

1953年製作/アメリカ
原題:Cow Country
配給:アライド・アーチスツ
劇場公開日:1962年10月21日

ストーリー

牛の王国、南部テキサスにも不況の荒波が押し寄せた。牛は暴落し、皮や牛脂をとcるしか利用価値がなくなったので、牧畜業者はカウボーイたちを解雇し、数万頭の牛の大群は草原に放置された。苦境に陥った大牧場主ウォルト・ガーネットは愛娘リンダ(ヘレン・ウェスコット)の帰りを待っていた。彼の牧場のカウボーイだったベン・アンソニー(エドモンド・オブライエン)は幼ななじみのリンダに思いを寄せていたが、彼女がハリーと婚約したと聞いて失望した。やり手のベンは今は有力な事業家にのし上がっていた。一方ガーネットは他の牧場主と町の銀行家パーカーに牛の救済のための融資を頼みに行って断られた。腹黒いパーカーは不況に乗じて牧畜業者たちを破産させ、牧場や牛を自分の物にしたい野心を持っていた。リンダの婚約者ハリーも彼と気脈を通じて私腹を肥やそうとしていた上、百姓の娘メルバ(ペギー・キャッスル)も誘惑している道楽息子だった。スレッジという無法者は失業したカウボーイを手下に加えて手当たり次第放牧牛を奪い、パーカーはこれを利用しようとした。危機に陥ったガーネットに同情したベンはいろいろ援助した。悪賢いスレッジは非識字者のティムの偽サインで、盗んだ牛皮の輸送をベンの運送会社に依頼した。だが誤解したガーネットの部下のためにティムは射殺され、父を失って半狂乱になったメルバは、リンダにハリーとの結婚を宣言した。だがメルバはハリーに裏切られ、ハリーはリンダの絶縁状をうけた。ベンを敵とするスレッジは、次々に攻撃を加えた。ハリーがすべての事情を知っていると判断したベンは、彼を詰問し、牧場主たちが軍隊に売りこんだ大量の牛を皆殺しにするスレッジ一味の計画を白状させた。味方を集めたベンは彼らの襲撃地点へ向かいダイナマイトの爆発を未然に防ぎ、彼ら一味は降伏したが、ハリーとスレッジは逃げた。復讐に燃えるメルバの恋人フリッツの銃弾にハリーは倒れ、町へ逃れたスレッジもベンの銃弾で死んだ。肩を貫かれたベンは逃げるパーカーを射殺した。傷つき横たわる彼に走り寄ったのはリンダだった。

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