鬼を欺く男

解説

「近代の夫」「北方の名花」等主演のヘンリー・B・ウォルソール氏が暫く映画界を去っていた後昨年中頃ユ社へ入って出演した第一回作品で、マージョリー・ドウ嬢や最近その出演したゴールドウィン物等の大分輸入されているラルフ・グレイヴス氏が共演している。「雪の中の壮漢」等同様ピーター・B・カイン氏の原作をレイモンド・L・シュロック氏が脚色し、ジャック・コンウェイ氏が監督した。

1922年製作/アメリカ
原題:The Long Chance

ストーリー

金鉱脈を発見したコーバリーとケイリイとはその分前から争い遂にコーバリーは殺された。夫を失ったコーバリーの妻を昔から秘かに想っていたのは賭博打ちヘネーヂであった。20年は過ぎた。コーバリーの妻はその死際に博徒ヘネーヂに1人の娘ドナの将来を託した。此の町へボッブという1人の若い技師が来た。ふとした事から此の青年とドナは恋に落ちた。ヘネーヂは此の青年を不真面目と誤り信じたが、青年は飽くまで純な気持ちでドナを愛し鉱脈探索に出かけた。彼は鉱脈を奪おうとする一味の手先に撃たれ傷ついた。此の一味の首領はかつてコーバリーを殺したケイリーでやがて悪運尽きて黒人の召使に殺され、ボッブを撃った悪漢も、ドナの為に青年の身を護らんとしたヘネーヂと戦って斃された。しかし憐れにも、己が一生の胸中の恋人たりし亡きコーバリーの妻の愛児ドナを幸福に導く事に後半生を送ったヘネーヂもこの戦いに死んだ。彼の犠牲は然し空しきものでなく、ドナはボッブと幸福な安全な生活に入り得た。

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