踊り子の母

解説

「蒼白いまぶた」「街の野獣(1932)」のチャールズ・ブレイビンが監督したもので「ニューヨーク・ハリウッド」のアリス・ブラディが「南風」のフランチョット・トーン、「酔いどれ船」のモーリン・オサリヴァン、「蒼白いまぶた」のフィリップス・ホームス、「ニューヨーク・ハリウッド」のラッセル・ハーディー及びテッド・ヒーリーを相手に主演する。原作はブラッドフォード・ロープスの小説で「世界ボクシング王」のジョン・ミーハンと共同して自ら脚色した。撮影は「暁の暴風」のジョージ・フォルシーである。

1933年製作/アメリカ
原題:Stage Mother

ストーリー

キティ・ロレインは夫と共に舞台に立っていたが、ちょうど彼女が妊娠した時夫は急死したので寄る辺亡い彼女は夫の生家を頼って行きここで娘シャーリーを生んだ。ようやく厄介になっていたが、家庭との気風が遭わぬキティは昔の俳優仲間ラルフ・マーティンの甘言にのって彼と結婚し、シャーリーを残してまた舞台生活に戻った。しかしそれも束の間で酒飲みのラルフに愛想を尽かして別れた。彼女の唯一の希望は娘が成長して舞台で名をあげることだった。13才のシャーリーは母に引き取られて芸事を仕込まれ、技量はめきめきと上達してやがて舞台の花形とうたわれるようになった。彼女の桧舞台での初演はボストンだった。そしてワーレン・フォスターという旧家の息子と恋に落ちた。そのことをニューヨークに来てから知ったキティは娘が恋のために舞台を捨てることを怖れ、ワーレンの母を脅迫して1万ドルの手切れ金を取った。ワーレンはシャーリー母娘共謀の仕業と誤解して、2人のロマンスは終わった。シャーリーの人気は日毎に高まったが、キティはなおも娘のために有力な後援者を求め、ニューヨークの市長候補者に白羽の矢を立てた。2人の関係が選挙の競争者に都合の好い宣伝材料となる怖れがあるので、運動員たちはシャーリーにニューヨークを去らなければ殺すと脅迫した。女丈夫キティは脅迫には怖れはしなかったが、欲に目が眩んで2万5000ドルの手切れ金を出させ、母娘でヨーロッパ旅行の船路についた。シャーリーは船中でイギリスの貴族青年エイルスワース卿と知り合い、求婚されたが彼女は断った。シャーリーの胸には初恋のワーレン・フォスターの面影が未だに生きていたのだ。それを知った母のキティはさすがに可愛い娘の胸裡を思いやって、今まで隠し持っていたワーレンからの恋文の束をシャーリーに見せて許しを乞うのだった。シャーリーは嬉しさ悲しさにホロホロと泣くのだった。

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