永遠の都

解説

「クリスチャン」等の原作者ホール・ケーン卿の小説からウィーダ・ベルジェール女史が脚色し「楽園の盗賊」「恋の人形」等と同じくジョージ・フィッツモーリス氏が監督した。「ピレニーの情火」「白蛾は舞う」等出演のバーバラ・ラ・マー嬢が主演し「巨星燦たり」「目醒めよ女性」等主演のライオネル・バリモア氏「キック・イン」「風雲のゼンダ城」等出演のバート・ライテル氏「豹の雄叫び」「永遠の世界」等出演のモンタギュー・ラヴ氏等の腕利きが競演ゐ、舞台でかなり有名なリチャード・ベネット氏も主要な役を演ずる

1923年製作/アメリカ
原題:The Eternal City

ストーリー

イタリアの寒村に非戦論者の老学者は美しい娘ロマと平和に暮らしていた。ロマの恋人ダヴィッド・ロッシは老人が拾い育てた孤児だった。世界大戦はダヴィッドをロマから奪った。彼の戦死の報に悲しんだロマは彼女に恋慕していたボネーリ男爵に伴われ永遠の都ローマで彫刻を勉強して憂を晴らした。ボネーリは大戦を奇貨として火事泥を働かんと騒擾を起こさせた。暴動征伐に奮起した憂国団にダヴィッドがいた。彼は戦死したのではなかった。ロマは喜んだ。ボネーリはダヴィッドを死地に陥れたがかえって彼の刃に殺された。ロマは殺人の罪を身に引き受け入獄した。ボネーリと彼女の間に疑を挟んでいたダヴィッドも今はロマの真心と潔白とを知り理想的な幸福が二人に恵まれた。

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