今は死ぬ時でない

劇場公開日:

解説

リチャード・メイボウムと「虎の行動」の監督テレンス・ヤングの共作書下ろし脚本を、テレンスヤング自身が監督した第二次大戦中の英軍捕虜脱出記。リビア砂漠が舞台になっている。撮影は「朝やけ雲」のテッド・ムーア、音楽はケン・ジョーンズ。主演は「旅券八二四一の女」のヴィクター・マチュア、「最後の決死隊」のレオ・ゲン、イタリア出身の女優ルチアナ・パルッツィ。他に「旅券八二四一の女」のボナ・コリーノ、ジョージ・コーロリスが助演する。英国側人材が主力を占める作品である。製作フィル・C・サミュエル。

1958年製作/アメリカ
原題:No Time to Die
配給:コロムビア
劇場公開日:1958年5月21日

ストーリー

1942年、リビア砂漠で戦闘中、英軍曹長ケンダル(レオ・ゲン)は独軍捕虜となり、長い連合国軍人捕虜の行列に加えられて戦場から後送されつつあった。間もなくアメリカ人でありながら英陸軍に入っているデイヴィッド・サッチャー曹長(ヴィクター・マチュア)がそれに加わった。列中にはポール(ボナ・コリーノ)というブルックリン大学出の兵士もいた。途中で脱走を計ったサッチャーは、キャンプの温和な独軍大尉リッター(アルフレッド・バーク)に捕えられた。ドイツで結婚した妻を秘密警察に殺された過去をもつサッチャーと、ポーランドで家族をナチに虐殺されたポールとは、2人だけの夜間脱走を企てたが再び捕えられ、死刑を宣告された。ハーグ条約に違反するこの刑に抗議したケンダルは、やがて自分も加わってより大規模な脱走計画を立てた。キャンプ内に潜入していた独軍スパイをポールが殺したり、要人である義父をドイツから密出国させるためゲッペルスに爆弾を投げたサッチャーの前歴がわかってきたるするにつれ、脱出は急がれ、5人の仲間は救急車を利用してこれを強行、成功した。途中で補給のためにたちよったリドのナイトクラブで、一行をかばった女カローラ(ルチアナ・パルッツィ)は、独軍に殺された。戦闘で仲間の1人を失ったり、砂漠で立往生していた独軍をひろうなど苦行を重ねながら、脱走行は続いたが、一行はドイツ偵察機に発見され、その連絡やポールの卑怯な振舞いの結果、アラブ人に捕えられた。サッチャーは独親衛隊の大佐から彼の過去を誇大に記した告白書に署名を迫られ、拷問された。この行為を恥じた独軍のリッター大尉は、一行に自分の銃とコンパスや地図を与えて自殺してしまった。この武器で一行は辛うじて独軍より逃れたがケンダルは重傷を負った。サッチャーは一同をはげまして進んだが、独軍戦車を奪う作戦でポールは死んだ。分どった2台の戦車は独英両軍対峙の中を、危険に瀕しながら乗りきり、英軍に救助されたが、ケンダルは遂に息たえた。かくしてリビア砂漠の独軍キャンプ脱出を計った5人のうち、2人だけが生存して目的地にたどりつくことが出来たのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る