アンニー可愛や

解説

「ドロシー・ヴァーノン」に続くメアリー・ピックフォード主演映画で、キャサリン・ヘネシーが原作を書き、ホープ・ロアリングとルイス・D・ライトンが脚色し「子供の世界」「いとしの我児」等と同じくウィリアム・ボーディン監督したもの。前2作品で成人の役を演じたピックフォードが、再び少女役を演じて成功している。相手役は、近来売り出しのウィリアム・ヘインズ、「子供の世界」に出演したジョー・バターウォースを始め、子役連が多数出演している。

1925年製作/アメリカ
原題:Little Annie Rooney

ストーリー

ニューヨーク、イースト・サイドの一廊を受け持ちとするルーニー巡査の娘アンニー(メアリー・ピックフォード)はお転婆で、一隊の腕白どもの頭分。反対派の首領ミッキー(ジョー・バターウォース)とは犬猿の間柄で争いの絶え間はなかったが、ミッキーの兄ジョー(ウィリアム・ヘインズ)の男らしい姿は、アンニーの憧憬の的であった。ジョーは不良少年の仲間ではあるが悪い男ではなく、アンニーの兄ティム(ゴードン・グリフィス)も、彼には一目置いていた。舞踏会の夜、ルーニー巡査は悪漢に狙撃され即死してしまう。その夜は、彼の誕生日だった。アンニーとティムは深く嘆き悲しむ。ティムは、父の仇はジョーであると悪漢にだまされ、ジョーを射つ。アンニーの一団はふとしたことから、ルーニー殺しの犯人は、ジョーを恨んでいるトニーであることを知って彼を警察に引き渡す。しかし、ジョーの出血は甚だしく、輸血の他助かる道はない。アンニーは自分の血を彼に与え、ジョーは命を取り留める。かくして喜びと幸福は、総ての上にふりそそいだ。

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