暗黒の復讐

解説

「流線型超特急」のウィリアム・ファーナム及びサリー・ブレーン、かつては人気俳優だったプリシラ・ディーン、レックス・ベル等が共演。「熱血撮影隊」「死線突破」のオットー・ブラワーが監督にあたり、「疾風無敵男」のアーチー・スタウトが撮影した。

1932年製作/アメリカ
原題:The Law of the Sea

ストーリー

23年前。北太平洋で遭難したレン船長夫婦と愛児コールは、ボートで漂流中にリンクス号の船長ドレーク(ラルフ・インス)に救われる。しかしドレークはレン夫人(プリシラ・ディーン)に獣慾の目を注いで迫り、妻を守ろうと闘ったレン(ウィリアム・ファーナム)は盲目にされた上、コールとともにボートに移され、夫人は自殺する。それからの長い年月、レンは息子コールを頼りに生きる。成長したコール(レックス・ベル)は海上消防署に勤め、ベティ(サリー・ブレーン)という恋人がいる。ある日ベティは、都から来た従姉エステル(イヴ・サザーン)をコールに紹介した。消防署で船客救助に功を立てたコールにメダルが授与される夜、エステルは彼を誘惑する。そのため式にも、次いで起こった火災にもコールは姿を現さなかった。ようやく彼が火災の船に着いたとき、遭難客中にドレークがいた。彼は新署長として赴任してきたのである。しかもドレークは美貌のベティに目をつけ、コールとエステルの仲を知って自棄気味になっている彼女を誘惑しようとしている。これを知ったコールはベティの危難を救おうと部屋に飛び込んだが、逆にドレークに倒される。その時、部屋は真暗になり、ドレークは殺された。そこには23年来の恨みを晴らしたレンが、晴々とした顔で立っていた。

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