アリゾナ・ギャング

解説

「テキサスの若武者」に次ぐジョン・ウェイン主演映画で、「馬上の雄姿」を始め多くのケン・メイナード主演西部劇を書いたマリオン・ジャクソンが書き下ろした原作にカート・ケンプラーが台詞をつけて撮影台本を作製し、新人テニー・ライトが処女監督し、「テキサスの若武者」のテッド・マッコードが撮影に当たったもの。助演者は「強力犯」「千万長者」のノア・ビアリー、「母」「ルンペン紳士」のメイ・マディスン、ルイ・アルバーニ、バートン・チャーチル、ポール・ハースト等である。

1932年製作/アメリカ
原題:The Big Stampede

ストーリー

米国西部の開拓後間もなくアリゾナ州に大旱魃が起こったために、政府は州民にニューメキシコ州に移住することを勧めた。ところが当時ニューメキシコ州の牧場地帯には不逞の徒輩が横行していたので、善良な移住民の中には牧場地帯の有力者サム・クルー(ノア・ビアリー)に添書を送り、移住民に便宜を計るように依頼する。その一方敏腕の誉れある若い役人ジョン・スティール(ジョン・ウェイン)を派遣する。ニューメキシコに移住した人々の中に、良質の牛を数百頭持っているカル・ブレット(レイフ・マッキー)という老人がいた。カルは姪に当たる美しいジンジャー(メイ・マディスン)という娘を伴ってきた。善良を装うクルーは奸策を弄して、手下を遣わして牛群を盗もうとしてカル老人を殺してしまう。ジョン・スティールは愛するジンジャーの伯父の横死に憤起して、クルー一味を絶滅する。かくてニューメキシコ州は楽天地となったのである。

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