アメリカ(1924)

解説

ロバート・W・チェンバースの小説を基として製作されたグリフィスの愛国映画である。主役は「ホワイト・ローズ」のニール・ハミルトンと「恐怖の一夜(1922)」「ホワイト・ローズ」のキャロル・デンプスター。「俺が犯人だ!(1924)」「目醒めよ女性」のライオネル・バリモアも出演している。その他チャールズ・エメット・マック、ルイス・ウォルハイムなどが助演している。

1924年製作/アメリカ
原題:America

ストーリー

ナザン・ホールデン(ニール・ハミルトン)は、貧しいが家柄は良かった。ハーヴァード大学卒業生で、マサチューセッツ州随一の豪の者だった。ある日ヴァージニア州に行ったナザンは、名高いモンタギュー家の娘ナンシー(キャロル・デンプスター)を見初めた。その後公用でモンタギューの家族が北部へ行った折、出会ったナザンは遂に恋心をナンシーに打明ける。折りしもアメリカは、イギリスに反抗の烽火を挙げた。ナザンはもとより、モンタギュー家のナンシーの兄も米軍に身を投じる。ナンシーは父と共に、北ニューヨーク州の叔父の家に身を寄せる。富貴の衣を脱ぎ棄てて愛国の衣を着た戦争は続き、ナザンはモルガン射撃隊の隊長となって活躍する。ワシントンの命を受けて、ナザンは北征した。折りしもナンシーはサクリファイス要塞中に、人々と共に危機に瀕していた。ナザンの率いる勇敢なモルガン射撃隊は戦意を奮い起こし、激戦の後、要塞は米軍の手に帰す。ナンシーの無事な顔を見たナザンは、深く喜ぶのだった。

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