赤きダニューブ

劇場公開日:

解説

「大地は怒る」のケイリー・ウィルスンが製作、「抜錨」「三銃士(1948)」等の大作をつくっているジョージ・シドニーが監督した1949年度作品。ブルース・マーシャルの小説「ウィーンの晩祷」より、「ミニヴァー夫人」のアーサー・ウインペリスと劇作家のジナ・カウスが脚色し、「仔鹿物語」のチャールズ・ロシャーが撮影に当たった。出演者は「わが谷は緑なりき」のウォルター・ピジョン、「らせん階段(1946)」のエセル・バリモア、「小間使(1946)」のピーター・ローフォード、「ドリアン・グレイの肖像」のアンジェラ・ランズベリー、「傷心の愛」のジャネット・リー、「情怨の谷」のルイス・カルハーン、「ジャン・ダーク」のフランシス・L・サリヴァン、メルヴィル・クーパー、ロバート・クート、アラン・ネイピア、ローマン・トロポウ、カジア・オルザゼウスキ、タマーラ・シャイン、コンスタンティン・シャイン等である。

1949年製作/アメリカ
原題:The Red Danube
配給:セントラル
劇場公開日:1951年2月6日

ストーリー

1945年の夏、英陸軍のニコバー大佐はウィーンで家を失った送還オーストリア人の救援事業の任務を命じられた。彼はマックフィミスタア少佐と、その暗目の恋仲の婦人士官オードリたちと仕事をはじめた。彼等の宿舎はオーキシリア尼を院長とする僧院だった。マックフィミスタアはマリア・ビューレンと呼ぶ美しいロシア生れのバレエの踊り子がいるのを僧院で発見した。マリアはソヴィエートに送還されるのを極度におそれ、この僧院に匿れていたのだが、ソヴィエート軍のビニエフ少佐に発見され、ニコバーは彼女の引き渡しに同意した。しかし、ウィーンのソヴィエートの政策がいかなるものかという事実を知ったニコバーはオーキシリア尼と協力してマリアを引き揚げ列車に乗せ、山中の避難所に匿まうのに成功する。だが、ニコバーが任務でローマに出張中に、法規一点張りオミクロン大佐の処置から、再びマリアの居どころがソ連側に知られ、ニコバーが戻ったときは、絶望したマリアが自殺を計ろうとする危いところにあった。もはや事態はニコバーにも如何ともし難いものになっていた。このときオーキシリア尼のいう「奇蹟」が国際連合会議で強請移住の禁止が発令されたのであった。マリアは自分の欲する自由をはじめて得ることができたのである。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 アカデミー賞(1951年)

ノミネート

美術賞(白黒)  
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