青天井

解説

シャーリー・メイスン主演のフォックス映画で、同社のために多数の原作脚色などを書いたデニソン・クリフトが原作脚色したもの。「夫を求めて」「若き人々」等と同じくホワード・ミ ッチェルの監督で、相手役は「夕日の野辺」「若き人々」などのメースメースンン映画やそのほかに出演したレイモンド・マッキーである。

1920年製作/アメリカ
原題:The Little Wandere

ストーリー

慈善家の青年ラリー・ハートの所へ救いを求めて飛び込んで来た少年は、実はジェニーという世にも憐れな身寄りのない少女であった。踊り子に雇われていたのを逃げ込んで来たのである。ラリーが彼女にある料理店の給仕としての職を与えてやったりする中、2人はすっかり恋仲となった。奇しき因縁ともいうべきはラリーの父は昔ジェニーの父にぬれぎぬを被せて12年間の刑に服せしめた男で、ラリーがジェニーとの結婚を頼まれた時、彼は彼女の素性を聞いて、かえって彼女を盗賊の子なりとして断然許さなかった。折から12年の刑を終えた彼女の父が復讐のために現れた。かくして若者同志の恋は父同志の怒恨のために一時全く堰かれてしまったが、何ものよりも強い2人の愛の力と、我子のために親が抱く尊い情とはすべての感情に打ち克ったのである。

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