愛の闇路

解説

故アルベース・シュヴァリア氏の当たり狂言として名高いシュヴァリアエ氏アーサー・シャーリー氏との合作舞台劇を映画化したもので「白牙(1925)」等と同じくローレンス・トリンプル氏が脚色監督した。「細君御注意」「厄介娘」等出演のパット・オマリー氏と「幻の家」等出演のメイ・マカヴォイ嬢とが主演し、「孔雀の羽根」等出演のカレン・ランディス氏、「ステラ・ダラス(1925)」等出演のジーン・ハーショルト氏、ジェーン・ウィントン嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題:My Old Dutch

ストーリー

ロンドンの裏町に住むジョー・ブラウンはサルと結婚して貧しいながら幸福な生活を送っていた。その間にはデイヴィッドという息子が生まれた。サルの叔父が1万ポンドの遺産を与えてくれた時彼らは息子のためにその全部を捧げた。そうして1万ポンドと共に大切な息子をクレイフォードという上流紳士に預けた。かくて幾歳月ジョーとサルは八百屋渡世のしがない暮らしの中にも息子の出世を祈っていた。しかしデイヴィッドが立派な青年紳士となりダイアナという貴族の娘を意中の人と定めた時、両親の侘びしい生活は彼にとっては首枷であった。彼はは両親を顧みず競馬や社交に高い金を使いはたし社交界から落後せねばならなかった。今更父母の許へも帰れず浪々の生活を送った。一方両親は襲い迫る貧こんんい侘びしさは升計り、加えてかつサルに振られたスプロートのために家を追い出され貧民院にも老体を寄せねばならなかった。欧州大戦が終わり銃火の洗礼を浴びて甦生したデイヴィッドは凱旋勇士として帰国した。彼は戦地で真の愛に目覚めたダイアナをともなって両親の行衛を探した。両親の老途もギンスは彼らを両親の許に案内した。

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