けっこう仮面 新生(リボーン)のレビュー・感想・評価
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妄想の女神はどこへ消えた?けっこう仮面世代の失望
我々の世代にとって、永井豪は神だ。
『ハレンチ学園』(68)から始まり、『あばしり一家』(69)、『キューティーハニー』(73)、そして『けっこう仮面』(74)。健全男子の妄想的お姉さん像を描いてくれた存在である。
だから、少年ジャンプは旧約、少年チャンピオンは新訳の聖書と言ってよいのである。
いつも神の言葉を拠り所に生きてきた健全男子は、この映画を見て驚いてしまった。
この映画は何なのか。この映画には何が描かれているのか。
ここにあるのは、神の言葉には似ても似つかないサタンの言葉だ。
我々をどこへ導こうとしているのかもわからない。
ギャグなのか。エロなのか。それとも『バイオレンスジャック』的な暴力なのか。
「けっこう」をデジタル大辞泉には次のようにある。
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けっ‐こう【結構】
読み方:けっこう
[名](スル)
1 全体の構造や組み立てを考えること。また、その構造や組み立て。構成。「布置—」
「法則を設けて物語を—するは」〈逍遥・小説神髄〉
2 もくろみ。計画。
「基房亡(ほろぼ)すべき—にて候ふなり」〈平家・三〉
3 したく。用意。
「お斎(とき)を下されうずると有る程に、畏ったと云ひて参れば、中々—を取り調へて」〈虎明狂・宗論〉
4 ⇒トラス
[形動][文][ナリ]
1 すぐれていて欠点がないさま。「—な眺め」「—なお点前(てまえ)」「—な御身分」
2 それでよいさま。満足なさま。「お値段はいくらでも—です」「サインで—です」
3 それ以上必要としないさま。「もう—です」
4 気だてがよいさま。
「一つ汲んで下されと、下々にも—に詞(ことば)遣ひて」〈浮・禁短気・二〉
[副]完全ではないが、それなりに十分であるさま。「子供でも—役に立つ」「—おもしろい」
[アクセント]はケッコー、はケッコー。
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今回の『けっこう仮面』。さすがに誰でもわかるだろう。
全体の構造や組み立ては十分に考えられておらず、製作者のもくろみや計画も見事に破綻している。
それは、この映画を作るにあたって、けっこう仮面世代を十分にサーベイするというしたくを怠ったことでもある。
だから満足もできず、気立ての良いお姉さんにも出会えず、欠点ばかりが目に入り、結果として「それ以上必要としない」映画になってしまった。
そう、誰もが叫ぶ。
「もう結構です!」
映画っぽい!
期待以上…?
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