劇場公開日 2013年12月21日

「10代にとって時代劇感覚かもしれないが、忘れてはならないことがある」永遠の0 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.510代にとって時代劇感覚かもしれないが、忘れてはならないことがある

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会

百田尚樹の同名ベストセラー小説を、岡田准一主演、山崎貴監督のメガホンで映画化。
興行収入87.6億円の大ヒットを飾り、第38回日本アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめ8部門を制した。
現代を生きる10代の若者たちにとっては、1986年公開の「トップガン」ですら“時代劇”にうつるようなので、今作は彼らにしてみればバリバリの時代劇に相当するのかもしれない。
もはや、どういうジャンルかは横に置いておいても構わない。日本はかつて戦争に負けて、多くの命を犠牲にしたという事実は語り継がれていかねばならないこと。
自分の祖父がなぜ特攻に志願したのか。当時の世相などを絡めながら、じわじわと追い込まれていくさまは、時代など関係なくどの世代の人にもざわついた気分をもたらすはず。
そして孫役の三浦春馬さん。彼の生前の勇姿は、この作品でもふんだんに確認することができる。

コメントする
大塚史貴