劇場公開日 2013年5月25日

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「不条理が問題なのではなく、面白くないのが問題。」俺俺 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5不条理が問題なのではなく、面白くないのが問題。

2014年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

33人+αの「俺」が登場する本作。
KAT-TUNの亀梨和也が様々な「俺」を熱演。
…は分かるのですが如何せん話が全く面白くない。

特に中盤以降。
人間の増殖に対するこの世界の常識の説明不足、そして展開の安易さで意味不明な流れに。

何より呑み込み難いのが「何故、突如『俺』になった他人が『俺』排除を目指すのか」。
突如、『俺』になるので作り手側の都合次第。
最早何でもありなので話に意外性も何もあったものじゃない。

また『俺』排除の動機も意味不明。
徒党を組む『俺』はオリジナルの『俺』から解放されたい集団なのか。
それとも『俺』の嫌な要素を排除したい、完全体への願望なのか。
鑑賞後、無理矢理に意味を見出そうとしましたが、そこまでして意味を見出したいと思うほどの思い入れもないのでどうでもよくなります。

三木聡監督作品の雰囲気は好きですし映画「転々」やドラマ「時効警察」は何度も観ましたが。
私にとっては当たり外れが大きい監督です。
今回はハズレ。
数年前の「熱海の捜査官」を観ているような気分になりました。
三木聡作品の常連である、ふせえりや岩松了も悪目立ちしてました。

時間も119分と無駄に長い。
「世にも奇妙な物語」の1作品 20分程度で十分な内容でした。

総じて中途半端な本作。
KAT-TUNの亀梨和也を大画面で観たい方のみ。
オススメです。

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Opportunity Cost