旅立ちの島唄 十五の春のレビュー・感想・評価
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三吉彩花さん最高!
旅立ちの島唄 ~十五の春~
今日、観た映画は、なんと、800円で観れました。
少し前に公開された映画で地方巡りをしているようです。
最初に上映された映画館が少なくて、隣の大分県まで行こうかと思ったのですが、諦めていたら、
今回、映画がやって来ました。
南大東島の中学生が、島に高校が無いため、那覇市の高校に進学するまでの話です。
五人家族だったんですが、子供達が進学する度、那覇市に行ったっきり、那覇市に住みついて戻って来ません。
お母さんまで、お姉ちゃんと一緒に那覇市に住みついて、お父さんの元へは戻って来ません。
高校の面接の時に、お父さん役の小林薫さんと、主人公の三吉彩花さんが高校を眺めます。
この高校のOBでもある、お父さんが言う、
「お父さんも、この高校に通っている時、南大東島出身は、一人だけだったから、みんなから、南大東くんと呼ばれていた」という話には、主人公である娘も大ウケしていると同時に、凄く動揺していました。
自分には、そんな家族と離れ離れになる悲しみは、ちょっと難しかったんですが、
主人公と普段、手紙で付き合っている隣島に住むボーイフレンドは可愛いそうでした。
彼には、体の具合の悪いお父さんと沢山の弟や妹がいました。
最初は、彼女と同じ高校に進学すると言っていたんですが、お父さんの具合がさらに悪くなり、中学を卒業したら漁師になると言い出しました。
そして、驚いてやって来た彼女に、
「もう会えなくなると思う」と言います。
すると、彼女は、
「なんで、そんな事言うの?」と言います。
それならとばかりに、彼は、彼女を抱きしめようとします。
すると、彼女は、
「今は、まだ嫌!」と拒否します。
次に、彼は彼女を押し倒します。
だけど、彼は泣いて、何もしません。
彼に感動しました。
たぶん、彼の、これからの将来は暗いけど、自分の運命を受け入れようとしています。
この映画では、彼は、彼女の単なる踏台のように感じました。
彼女は、那覇市の高校に行って、立派に成長する事を願います。
最後に、三吉彩花さんの可愛さに、5☆です。
静かに、穏やかに。本当にいい映画です
見終わったあと、しばらく、涙が止まりません。
南大東島で暮らす少女の1年を丁寧に丁寧に綴った映画です。
大きな事件や、事柄があるわけではないですが
15歳で、島を離れる少女の気持ち。
それを、送り出す両親の心の中。
子供は親を選べない。。。だから親が見守ってやらなければ。。。
と話す、小林薫さんの温かいまなざしに、涙がとまりませんでした。。。
決して、長い台詞がある訳でもなく
あの目だけで、旅立つ娘を見守り、見送り
島を離れていった家族を、見つめ続ける小林薫さんの演技にただただ脱帽です。
久しぶりに、本当にいい映画を観ました。
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