「こだわりのあるスタッフのヤマト愛を感じる。」宇宙戦艦ヤマト2199 第二章「太陽圏の死闘」 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こだわりのあるスタッフのヤマト愛を感じる。

2012年7月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

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地球を旅立ったヤマトが、サーシャの眠る火星から人類初の超光速航行[ワープ]を行い木星・土星を経てガミラスの地球侵略前線基地のある冥王星へ至るまでを描く。今回は大筋ではオリジナルに忠実で、テンポよく進むから見ていて気持ちいい。
不安だったが、新しく登場した女性キャラたちもうまく描き分けられていた。オリジナルでは、加藤の同僚だった航空隊コスモファルコンのパイロット山本を戦死したことにして、代わりに妹・玲を登場させた。これって、実写版ヤマトの設定を借りたもの!? なるほど、玲のおかげで古代をめぐる人間関係が面白くなった。
ヤマトの搭載兵器の使い分けが細かいのも、こだわりのあるスタッフのヤマト愛ゆえか。冥王星基地司令官のシュルツをガミラスに服属した惑星出身にしたり、敵側の人間もちゃんと描いているところにもヤマト愛を感じる。
ヤマト復活編では、三連射を可能にしたり、使いまくっていた次元波動爆縮放射機[波動砲]。イスカンダルから供与された波動エンジンの秘めた力を人類が兵器に転用したもので、本来は最後の切り札的存在だった。今回はそれを踏襲。波動砲の使用が限定的なのは、エネルギー充填に時間がかかるからだけでなく、それが宇宙をも破壊しかねない絶大な力を持つことに自戒をこめる意味からでもある。

aotokage